宮島の植物に関する研究

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島 > 宮島の植物と植生

宮島の植物に関する研究

宮島(厳島)は広島県廿日市市の南部にある島で,比較的自然な状態の森林植生が残されている.それに伴い広島という100万人以上の人口を有する場所に近いにも関わらず,比較的多くの植物種の生育が確認され,報告されている.明治期以降,フロラに関する報告もなされており,広島県内で宮島でしか生育が確認されていない種も少なくない(乾 1918, 乾・本田 1930, 加藤 1939, 堀川 1942, 関ほか 1975, 平原ほか 2011).宮島からこれまでに報告された維管束植物については関ほか(1975)および平原ほか(2011)によりまとめられ,それまでに報告のあった維管束植物について標本も含めた目録が作られている.また,広島県のフロラについて「広島県植物誌」(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997)およびその補遺版(世羅ほか 2010)が出版されたが,その中でも宮島のフロラについても触れられている.これまでの研究の結果,広島県で見られる維管束植物の種数の約1/3となる約700種が報告され,比較的小面積の島であるにも関わらず豊かなフロラが存在することが明らかになっている.

関連ページ