半田・正田・溝渕・中原-坪田・坪田 2014

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
移動: 案内検索

目次

半田ほか(2014)

文献(出典)

  • 半田信司・正田いずみ・溝渕綾・中原-坪田美保・坪田博美. 2014. 日本新産の気生藻類ミルイロスミレモTrentepohlia bosseae var. samoensis(スミレモ科,アオサ藻綱). 植物研究雑誌 89: 59-64. [Handa, S., Shoda, I. Mizobuchi, A, Nakahara-Tsubota, M. & Tsubota, H. 2014. Trentepohlia bosseae var. samoensis (Trentepohliaceae, Ulvophyceae), an aerial alga newly found in Japan. J. Jpn. Bot. 89: 59-64. (in Japanese with English abstract)]

ノート

  • 日本新産の気生藻類ミルイロスミレモTrentepohlia bosseae var. samoensis(スミレモ科,アオサ藻綱)について報告した.

Abstract

Handa, S., Shoda, I. Mizobuchi, A, Nakahara-Tsubota, M. & Tsubota, H. 2014. Trentepohlia bosseae var. samoensis (Trentepohliaceae, Ulvophyceae), an aerial alga newly found in Japan. J. Jpn. Bot. 89: 59-64. (in Japanese with English abstract)

Trentepohlia bosseae De Wildeman var. samoensis Wille is a common, widespread alga in the tropics, growing on the bark of various kinds of plants. We report here the occurrence of ...

要旨

半田信司・正田いずみ・溝渕 綾・中原–坪田美保・坪田博美. 2014. 日本新産の気生藻類ミルイロスミレモTrentepohlia bosseae var. samoensis(スミレモ科,アオサ藻綱). 植物研究雑誌 89: 59–64.

Trentepohlia bosseae De Wildeman var. samoensis Willeは,熱帯,亜熱帯の樹皮上から報告されている.本研究では,日本の西南部5地点の岩上から得られた15サンプルおよび1地点の樹皮上から得られた2サンプルと,これらから得られた単離培養株4株について形態的特徴を観察し日本新産種として報告した.本種の栄養細胞の隔壁にみられる中心孔や,有柄胞子嚢の放出口が先端にある形質は,フィコペルチス属Phycopeltsを特徴づけるものである.また,本変種を含むTrentepohlia bosseaeは,プリンツスミレモ属Printzinaに移されているが,T. bosseaeはプリンツスミレモ属を特徴づける緑色で匍匐糸を主体とする藻体を形成しない.このため,T. bosseae var. samoensisはフィコペルチス属に近縁な分類群と考え,DNA解析も含めた検討を進める必要があるが,現時点ではスミレモ属Trentepohliaにとどめる見解を示した.なお,和名は,スミレモ科の中では独特の濃い緑褐色の色調から,海藻のミルに由来する海松色(みるいろ)にちなみ,ミルイロスミレモ(新称)とした.

Pdfs

インターネットリソース


広島大学 / デジタル自然史博物館 / 植物 にもどる