モミ 宮島の植物と自然
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モミ Abies firma Siebold & Zucc.
分類
マツ科 Pinaceae,モミ属 Abies
解説
高さ20-40 mになる高木の常緑針葉樹.成長は非常に早く,大木になる.材としてはあまり堅くない.若木の葉の先端は2裂し,先端は鋭くさわると痛い.葉の裏面には気孔(きこう)が並んだ白色の縦線(気孔列)がある.秋田県以南の本州,四国,九州に分布.中間針葉樹林帯を代表する植物だが,宮島では大元公園などの低海抜地で大木が見られる.若木が少ないのはシカの被害とされるが,アカマツなどと同様に大規模な攪乱(かくらん)を受けた土地で発芽しやすい性質を持つため,シカの影響よりもむしろ土石流の跡地に人が手を加えすぎたことが最大の原因と考えられる.詳細については研究が待たれる.
「宮島の植物と自然」内のページ
「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.
- 91 p.
文献(引用)
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