モウセンゴケ科

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モウセンゴケ科 Droseraceae

分類

  • 維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > ナデシコ上目 Caryophyllanae > ナデシコ目 Caryophyllales >モウセンゴケ科 Droseraceae

解説

  • 牧野 (1940) はイシモチソウから取っていしもちさう科としている.
  • モウセンゴケ科は, モウセンゴケ属(Drosera), ムジナモ属(Aldrovanda), ハエトリソウ属(Dioneae)の3属で構成される. Drosophyllum lusitanicum(イヌイシモチソウ)は新エングラー, クロンキスト体型でモウセンゴケ科に含まれたが, APG分類体系でドロソフィルム科に独立した.
  • モウセンゴケ属は粘液を用いた, 鳥もち式で捕虫し, ムジナモ属, ハエトリソウ属は二枚貝のような葉で閉じ込める挟み込み式で捕虫する.
  • 粘液を用いて捕虫するものはモウセンゴケ科モウセンゴケ属以外では, タヌキモ科のムシトリスミレ属やビブリス科, ロリズラ科, ドロソフィルム科があげられる.
  • 日本では, 2属8種が知れれており, すべて食虫植物である.

花期

分布

  • 日本: 全国の湿地帯, 傾斜面に群生する. 日本全体では自然交雑種含め9種が確認されており, その内広島県では2種が確認されている. ナガエノモウセンゴケは外来種であり, 特定外来生物に指定されている.

モウセンゴケ属 Drosera

日本で見られるもの(赤字は広島で確認されたもの)

国外で見られるもの

Sub genus Ergaleium(球根ドロセラ)

Sub genus Bryastrum (Pygmy Drosera)

ムジナモ属 Aldrovanda

ハエトリソウ属 Dionaea

備考

日本のモウセンゴケ

日本のムジナモ

関連ページ

文献

参考文献

  • 土居寛文. 2014. ネペンテスとその仲間たち食虫植物ハンドブック. 128 pp. 双葉社, 東京.
  • 長谷部 光泰. 2023. 食虫植物-多様性と進化-. 352 pp. 裳華房, 東京.
  • 福島健児. 2022. 食虫植物-進化の迷宮をゆく. 174 pp. 岩波書店, 東京.
  • 星野映里. 2008. 大好き食虫植物 育て方・楽しみ方. 143 pp. 水曜社, 東京.
  • 鈴木廣司. 2021. 食虫植物 不思議な生態と品種の美しさ栽培の基本がわかる入門ガイド. 127 pp. 笠倉出版, 東京
  • 田辺直樹. 2010. 食虫植物の世界 420種 魅力のすべてと栽培完全ガイド. 160 pp. エムピージェー, 神奈川.
  • 田辺直樹. 2020. 育て方がよくわかる世界の食虫植物図鑑. 127 pp. 日本文芸社, 東京.
  • 吉田 彰. 1997. 世界の食虫植物とふしぎ植物 図鑑と育て方. 207 pp. 成美堂出版, 東京.

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