ボラ

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ボラ(愛媛県今治市; 撮影: 神尾, Nov., 2004)

ボラ Mugil cephalus cephalus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 顎口上綱 Gnathostomata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > ボラ目 Mugiliformes > ボラ科 Mugilidae > ボラ属 Mugil > ボラ(種) Mugil cephalus > ボラ(亜種) Mugil cephalus cephalus

解説

  • 北海道以南の内湾域や河口域に分布する.
  • 広島県では,沿岸や河川の河口域から下流域に生息し,群泳しているのをよく見かける.
  • 体長は50 cmに達する.脂瞼が発達し,胸鰭基部に青色斑を持つことで他種と区別される.
  • 眼に厚いまぶた状のものがかぶさり,大きな個体では白濁している.
  • 眼や唇が赤くならない点でメナダと区別できる.
  • 水面近くを群泳し,夏によく内湾や汽水域に入り,冬には沖合に出ることが多い.
  • 比較的水質汚濁に強く,砂泥底の藻類や有機物を食べる.
  • 産卵場は九州付近の海で,ボラは広範囲の産卵回遊をする.*
  • 刺網・定置網などで漁獲される他,磯釣り・船釣りなどで獲れ,洗い・フライなどで利用される.
  • 大きくなるにしたがって名前の変わる,いわゆる出世魚として有名.
  • 九州名産の「からすみ」は塩漬けして乾燥させた卵巣で,高値で取り引きされる.

天然記念物・RDB

  • 該当なし

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

  • 出世魚として,(げんぷく)→いな→ぼら→(とど),( )名は広島県では使われない.

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
  • 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.

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