ホッスモ

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ホッスモ(広島県東広島市; 撮影: 有村拓真, Jun. 29, 2024)

ホッスモ Najas graminea Del.

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > ユリ上目 Lilianae [= Monocotyledones 単子葉植物] > オモダカ目 Alismatales > トチカガミ科 Hydrocharitaceae > イバラモ属 Najas

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 単子葉植物綱 Monocotyledoneae > イバラモ科 Najadaceae > イバラモ属 Najas

解説

  • 本州以西の池沼, 水田, 小川, 溝に見られる沈水性の1 年草.
  • 著しく分岐するため, 水面をアオミドロのように覆いつくすこともある. また, 基部はもろく折れやすいため, 水抜栓周辺にしばしば溜まっている.
  • 基部は短い葉鞘となり, 葉鞘の口部は狭三角形で耳状に突出する.
  • トリゲモ属の中では鋸歯が目立たず, 全体的に薄く柔らかい. イトトリゲモに酷似するが, イトトリゲモは基部に種子が2個つくのに対して, 本種は基部に種子は基本1個つける. しかし, 稀に2個つける時があるため注意が必要である.
  • 和名のホッスモ(払子藻)は, 葉が相集まって先につくさまが, 僧侶の持つ法具の払子(ほっす)に似ることが由来である.

花期

  • 7 -9 月

分布・産地・天然記念物

分布

  • 本州, 四国, 九州, 南西諸島.
  • 朝鮮, 中国大陸, アフリカ, ヨーロッパ, オーストラリア.

産地

  • 東広島植物園- 東広島産

天然記念物

  • 該当なし

標本

  • 黒瀬町国近(km-4234),世羅西町黒川(ns-298),東広島市郷曽(ms-4048),広島市白木町(ts-860921)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • メイバラモ
  • 払子藻

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 61160

ギャラリー

関連ページ

文献(出典)

  • 環境庁(1979),土井(1983),江塚・松本(1985),Shimoda(1985),下田(1987a),関・吉野(1987),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
  • 東広島市教育委員会. 2010. 東広島市の水草-西条町・志和町・高屋町・八本松町-. 108 pp. 大東印刷株式会社, 広島.
  • 角野 康郎. 2014. ネイチャーガイド 日本の水草. 323 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
  • 下田 路子. 1987. 西条盆地(広島県)の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.

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