ホッスモ
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ホッスモ Najas graminea Del.
シノニム
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > ユリ上目 Lilianae [= Monocotyledones 単子葉植物] > オモダカ目 Alismatales > トチカガミ科 Hydrocharitaceae > イバラモ属 Najas
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 単子葉植物綱 Monocotyledoneae > イバラモ科 Najadaceae > イバラモ属 Najas
解説
- 本州以西の池沼, 水田, 小川, 溝に見られる沈水性の1 年草.
- 著しく分岐するため, 水面をアオミドロのように覆いつくすこともある. また, 基部はもろく折れやすいため, 水抜栓周辺にしばしば溜まっている.
- 基部は短い葉鞘となり, 葉鞘の口部は狭三角形で耳状に突出する.
- トリゲモ属の中では鋸歯が目立たず, 全体的に薄く柔らかい. イトトリゲモに酷似するが, イトトリゲモは基部に種子が2個つくのに対して, 本種は基部に種子は基本1個つける. しかし, 稀に2個つける時があるため注意が必要である.
- 和名のホッスモ(払子藻)は, 葉が相集まって先につくさまが, 僧侶の持つ法具の払子(ほっす)に似ることが由来である.
花期
- 7 -9 月
分布・産地・天然記念物
分布
- 本州, 四国, 九州, 南西諸島.
- 朝鮮, 中国大陸, アフリカ, ヨーロッパ, オーストラリア.
産地
- 東広島植物園- 東広島産
天然記念物
- 該当なし
標本
- 黒瀬町国近(km-4234),世羅西町黒川(ns-298),東広島市郷曽(ms-4048),広島市白木町(ts-860921)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- メイバラモ
- 払子藻
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 61160
ギャラリー
ホッスモ. 基部は短い葉鞘となり, 葉鞘の口部は狭三角形で耳状に突出する.(広島県東広島市鏡山 東広島植物園; 撮影: 有村拓真, Oct. 11, 2024)
関連ページ
文献(出典)
- 環境庁(1979),土井(1983),江塚・松本(1985),Shimoda(1985),下田(1987a),関・吉野(1987),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
- 東広島市教育委員会. 2010. 東広島市の水草-西条町・志和町・高屋町・八本松町-. 108 pp. 大東印刷株式会社, 広島.
- 角野 康郎. 2014. ネイチャーガイド 日本の水草. 323 pp. 文一総合出版, 東京.
- 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
- 下田 路子. 1987. 西条盆地(広島県)の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.
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