ブナ
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ブナ Fagus crenata Blume
シノニム
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > バラ上目 Rosanae > ブナ目 Fagales > ブナ科 Fagaceae > ブナ属 Fagus
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ブナ科 Fagaceae > ブナ属 Fagus
解説
- 中国山地の高所に分布.日本列島の温帯林の極相林を形成する.中国山地では,昔,タタラ製鉄に使用する木炭のためにブナ林が大量に伐採された.県内でもっとも南に位置するブナ林は佐伯郡佐伯町と湯来町境界の大峯山で,海抜1,000m付近である.広島県のブナは日本海側の多雪地帯に分布するオオバブナ(var. grandifoia Nakai)の型であり,群落は太平洋側と日本海側の中間的なブナ-クロモジ群集である.国天「比婆山のブナ純林」(西城町と比和町),東城町天「芝山のブナ」.
- 日本を代表する落葉広葉樹で,高さ10-30 m。冷温帯の山地を中心に,北海道南部から本州,四国,九州まで広く分布する。葉は楕円形で,秋に黄葉または紅葉する。材は硬く強度があるため,家具や建築材として利用され,また工芸品や楽器の生産にも用いられる。実はそのままの形で食用,搾油して食用油や灯油として利用されていた。また,脂肪分が豊富で動物の重要な食料となっているが,豊作と凶作を繰り返すことが知られている。ブナ林は水源涵養や土壌保全でも重要であるだけでなく,多くの生物の生息・生育地となっている。
花期
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
標本
- 比婆山(yy-9538),湯来町大峯山(yy-10901),吉和村冠山(um-11091),豊平町竜頭山(yy-6510),福富町鷹ノ巣山(yy-7771),臥竜山(yy-3184),芸北町東八幡原(yy-6031),広島市白木山(yw-3153),口和町八国見山(mt-6560),美土里町上平山(hh-5362),庄原市葦嶽山(mt-7851),大万木山(km-72955),布野村女亀山(yw-5182),東城町三国山(hh-5818),加計町五輪山(km-4585),猿政山(hh-7951),砥石郷山(mt-15615),東郷山(rn-8051),庄原市大黒目山(yy-14686),君田村船山(yw-11475),神之瀬峡(tk-320),西城町三坂(hn-1176),口和町田口(kk-2389),神石郡三和町星居山(hh-8139),比和町釜峯山(kk-2759)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- ビナ
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 11770
文献(出典)
- 堀川・佐々木(1959a),広島県民の森(1972),広島市教育委員会(1988),斎藤ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
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