ブタナ
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ブタナ Hypochoeris radicata L.
シノニム
その他
- Hypochoeris radicata Linn.[広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.]
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > キク目 Asterales > キク科 Asteraceae > エゾコウゾリナ属 Hypochoeris
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > キク科 Asteraceae(Compositae) > エゾコウゾリナ属 Hypochoeris
解説
- ヨーロッパ原産の帰化植物で,1930年代に日本に入って来た.
- 広島県への侵入時期については,関(1973)の廿日市市極楽寺山の目録には記載されておらず,太刀掛(1982)によれば,1975年に豊田郡川尻町で初記録,1979年には呉市灰ヶ峰の標高500mで多数群生とあるが,すでに関ほか(1975)に,1974年に宮島杉ノ浦で中西弘樹の採集した標本が引用されている.
- 長田(1976)によれば,和名はフランスの俗名Salade-de-pore(ブタのサラダ)を訳したものという.
花期
分布・産地・天然記念物
分布
- 1970年代の後半から,広島県内に急激に広がったようである.現在は島嶼部から中国山地の高所まで広く分布し,とくに高速道のり面に群生が著しい.
産地
天然記念物
標本
- 吉和村中津谷(mt-9516),芸北町一兵山家山(hh-7102),宮島(rn-6430、1974年),極楽寺山(yw-6460),広島市馬木(yy-8729),熊野町萩原(mt-14176),倉橋島(yw-5565),東広島市森近(mt-10711),野呂山(mt-14765),安浦町塩谷(yy-12564),世羅西町黒川(sf-1328),久井町宇根山(sf-8835),甲山町ふれあいの里(yk-4472),尾道市三成(yk-8193),口和町常定(hn-626),甲奴町弘法山(sf-1973),上下町岳山(yk-8586),豊松村有木(sf-1526),道後山(yo-71),神辺町東中条(sf-10318)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- タンポポモドキ
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 58065
- 帰化
文献(出典)
- 関ほか(1975),太刀掛(1982),鈴木・吉野(1986),関ほか(1994),渡辺ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
引用文献
- 長田武正.1976. 原色日本帰化植物図鑑.425 pp. 保育社,大阪.
- 関 太郎. 1973. 極楽寺山の植物相と植生. 廿日市町郷土文化研究会(編), 廿日市の文化11, 12集. pp. 117-148. 廿日市町郷土文化研究会, 広島.
- 関 太郎・中西弘樹・鈴木兵ニ・堀川芳雄.1975. 厳島(宮島)の維管束植物.天然記念物彌山原始林・特別名勝厳島緊急調査委員会編,厳島の自然-総合学術研究報告-.pp. 221-332. 宮島町,広島.
- 太刀掛 優. 1982. 広島県の帰化植物. 日本生物教育会広島大会「広島の生物」編集委員会(編), 広島の生物, pp. 113–126. 第一法規出版中国支社, 広島.
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