ビリンゴ
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ビリンゴ Gymnogobius breunigii
分類
脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > スズキ目 Perciformes > ハゼ亜目 Gobioidei > ハゼ科 Gobiidae > ウキゴリ属 Gymnogobius > ビリンゴ Gymnogobius breunigii
解説
- 北海道,本州,四国,九州,屋久島に至る河川の下流域から汽水域にかけて生息する.
- 広島県では,1982(昭和57)年に太田川の下流域で初めて記録された.その後,黒瀬川でも生息が確認されているが,県内での生息数は少ない.
- 体色は淡褐色で背鰭に2本の暗色斜帯を持ち,近縁種の「ジュズカケハゼ」や「シンジコハゼ」とは眼隔域に3対の感覚孔が並ぶことで区別される.
- 成魚の体長は約6 cm.主に底生生活をするが,川底から離れ中層を泳ぐことも多い.底生動物や浮遊動物,小魚,藻類などを食べる.
- 産卵期は3月から6月,河口付近の砂泥底に沿った巣穴や,アナジャコなど他の底生動物が放棄した巣穴などの垂直面に卵を一層に産み付ける.オスは卵を保護する.
- 繁殖期になるとメスの体側部にやや不明瞭な黄色横帯が表れ尾鰭を除く各鰭が黒色を呈するようになることが知られている.
- 和名は福岡県博多地方の呼び名から.
- 佃煮の材料として利用されることもある.
天然記念物・RDB
- 広島県内で該当なし
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
- なし
関連ページ
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
- 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.
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