ヒルムシロ
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ヒルムシロ Potamogeton distinctus A.Benn.
シノニム
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > ユリ上目 Lilianae [= Monocotyledones 単子葉植物] > オモダカ目 Alismatales > ヒルムシロ科 Potamogetonaceae > ヒルムシロ属 Potamogeton
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 単子葉植物綱 Monocotyledoneae > ヒルムシロ科 Potamogetonaceae > ヒルムシロ属 Potamogeton
解説
- 和名のヒルムシロは, 浮葉の形を蛭の休む筵(むしろ)にたとえたことに由来する.
- 各地の池沼, 小川, 水田で確認できる多年草. 種子及び根茎先端に生じる殖芽で越冬する.
- 楕円または狭長楕円の葉を水面に浮かべる. 浮葉は光沢があり, 葉脈は不明瞭. 葉裏は黄緑褐色で5-7の脈が隆起して顕著である.
- 水中葉は披針形で, 淡緑色膜質で互生する.
- 葉鞘はなく, 托葉を1つもつ. 浮葉の托葉は顕著である.
- 近縁のフトヒルムシロは子房が4個, 浮葉の柄の先が広がり波状になるのに対して, 本種は穂状は花序の子房が1-3個, 浮葉の柄の先が波上にならない点で見分けられる.
花期
- 5-10月
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
- 該当なし
標本
- 広島市鳥井原(rn-9938),府中町石井城(yw-4031),野呂山(mt-9146),極楽寺山(yw-6444),総領町中瀬(yw-8780),三良坂町灰塚(ts-879217),吉舎町安田(ts-911065),八千代町土師(rn-7837),福山市岡本池(sf-5220),大和町河頭(yk-7574),尾道市市原(sf-1122),世羅西町黒川(sf-1319),福山市川谷(sf-1687),甲奴町弘法山(sf-2050),東広島市下見(ms-5274)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- 蛭筵
- ヒルモグサ
- タワミズラ(万葉集)
- アコメグサ(江戸時代)
英名
- Bog Pondweed
広島県方言
ギャラリー
ヒルムシロの花. 子房は1-3個である. (近縁のフトヒルムシロは子房は4個)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Jul. 20, 2024)
備考
- 環境庁コード: 60830
文献(出典)
- 堀川ほか(1959),山下(1977),橋本ほか(1980),井波(1982),土井(1983),関ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
関連ページ
参考文献
- 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
- 下田 路子. 1987. 西条盆地(広島県)の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.
- 角野 康郎. 1984. ヒルムシロ属同定の実際. 水草研究報 15; 2-9.
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