ヒルムシロ

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ヒルムシロ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Nov. 17, 2023)
ヒルムシロの花(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Jul. 20, 2024)

ヒルムシロ Potamogeton distinctus A.Benn.

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > ユリ上目 Lilianae [= Monocotyledones 単子葉植物] > オモダカ目 Alismatales > ヒルムシロ科 Potamogetonaceae > ヒルムシロ属 Potamogeton

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 単子葉植物綱 Monocotyledoneae > ヒルムシロ科 Potamogetonaceae > ヒルムシロ属 Potamogeton

解説

  • 和名のヒルムシロは, 浮葉の形を蛭の休む筵(むしろ)にたとえたことに由来する.
  • 各地の池沼, 小川, 水田で確認できる多年草. 種子及び根茎先端に生じる殖芽で越冬する.
  • 楕円または狭長楕円の葉を水面に浮かべる. 浮葉は光沢があり, 葉脈は不明瞭. 葉裏は黄緑褐色で5-7の脈が隆起して顕著である.
  • 水中葉は披針形で, 淡緑色膜質で互生する.
  • 葉鞘はなく, 托葉を1つもつ. 浮葉の托葉は顕著である.
  • 近縁のフトヒルムシロは子房が4個, 浮葉の柄の先が広がり波状になるのに対して, 本種は穂状は花序の子房が1-3個, 浮葉の柄の先が波上にならない点で見分けられる.

花期

  • 5-10月

分布・産地・天然記念物

分布

産地

天然記念物

  • 該当なし

標本

  • 広島市鳥井原(rn-9938),府中町石井城(yw-4031),野呂山(mt-9146),極楽寺山(yw-6444),総領町中瀬(yw-8780),三良坂町灰塚(ts-879217),吉舎町安田(ts-911065),八千代町土師(rn-7837),福山市岡本池(sf-5220),大和町河頭(yk-7574),尾道市市原(sf-1122),世羅西町黒川(sf-1319),福山市川谷(sf-1687),甲奴町弘法山(sf-2050),東広島市下見(ms-5274)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • 蛭筵
  • ヒルモグサ
  • タワミズラ(万葉集)
  • アコメグサ(江戸時代)

英名

  • Bog Pondweed

広島県方言

ギャラリー

備考

  • 環境庁コード: 60830

文献(出典)

関連ページ

参考文献

  • 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
  • 下田 路子. 1987. 西条盆地(広島県)の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.
  • 角野 康郎. 1984. ヒルムシロ属同定の実際. 水草研究報 15; 2-9.

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