ヒメジョオン

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ヒメジョオン(廿日市市宮島町大砂利;撮影: 内田慎治.June 3, 2015)
ヒメジョオンの花(廿日市市宮島町大砂利;撮影: 内田慎治.June 3, 2015)
ヒメジョオンの花(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jun. 2, 2020)
ヒメジョオンの群落(広島県東広島市黒瀬; 撮影:有村拓真,Jun 16,2023)

ヒメジョオン Erigeron annuus (L.) Pers.

シノニム

その他

  • Stenactis annuus (Linn.) Cass.(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > キク科 Asteraceae(Compositae) > ムカシヨモギ属 Erigeron

解説

  • 一年生の草本.北アメリカ原産で,日本では春から早秋にかけて開花する帰化植物.
  • 茎は中空にならず,白い髄が詰まっており,葉の基部が茎を抱かない.
  • 舌状花は花弁が白く,約100個ある.中央に黄色い筒状花が集合し,これが結実する.
  • 幕末1865年ころ観賞用として導入.
  • 当初は「柳葉姫菊」と呼ばれており,明治時代になってから全国に帰化した.
  • 漢字で「姫女苑」と書くが,「女苑」は中国の植物と言われている.
  • 近年中国地方に侵入し,ヒメジョオンに類似したものにハルジオン(春紫苑)がある.
  • ハルジオンはヒメジョオンよりもやや背が低く,茎が中空で,葉の基部が茎を抱き,つぼみが下を向き,舌状花がやや濃いピンク色になり,花序が一回り大きく,舌状花が多く,花期が早い(3月から7月)ことで区別できる.

花期

  • 春から早秋にかけて開花.

分布・産地・天然記念物

分布

産地

天然記念物

標本

  • 弥栄峡(km-5868),吉和村中津谷(yw-4462),戸河内町水越峠(yy-11557),臥竜山(yw-7363),極楽寺山(yw-5850),広島市桐原(yw-1567),府中町石井城(yw-1820),熊野町初神(mt-14837),呉市徳丸(mt-7703),大和町安田山(mt-16779),久井町江木(sf-8662),甲山町男鹿山(ns-1131),三原市仏通寺(yw-1235),尾道市東尾道町(yk-7799),三良坂町大谷(yw-6668),総領町馬場(yw-7518),作木村常清滝(yy-4087),口和町田口(kk-2445),神之瀬峡(kk-2708),高野町高暮(kk-3138),神石郡三和町井関(sf-938),帝釈峡(yw-5446),豊松村有木(sf-1443),府中市七つ池(sf-1601),因島(yk-8257),向島(yk-8339),上下町岳山(yk-8592),油木町貝原(sf-8050),新市町芦田川(gi-240),福山市芦田川(yy-9508),神辺町箱田(sf-10116)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • ヒメジオン

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 59880
  • 帰化

文献(出典)

  • 関ほか(1975),安藤ほか(1977),橋本ほか(1980),土井(1983),渡辺ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)

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