ヒメコミズムシ
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ヒメコミズムシ Sigara matsumurai Jaczewski, 1968
分類
節足動物門 Arthropoda > 昆虫綱 Insecta > カメムシ目 Hemiptera > カメムシ亜目 Heteroptera > タイコウチ下目 Nepomorpha > ミズムシ上科 Corixoidea > ミズムシ科 Corixidae > ミズムシ亜科 Corixinae > コミズムシ属 Sigara > ヒメコミズムシ Sigara matsumurai
解説
- 4 mm程度のミズムシの仲間．コミズムシ属の中で最も小さく3 mm程のものも見られる．エサキコミズムシなど同属他種と同所的に得られることもあるが，大きさから野外でも見分けることができる．
- 抽水植物が豊かな湿地やため池などに見られるが，産地は局所的で同属の中でも稀な種である．
- オス前肢は半円に近い形状で，ペグ列は中央から曲がる．オス頭部は突出しない．
分布・産地・天然記念物・RDB
分布
産地
- 広島市，安芸高田市，江田島市（広島県RDB2021），東広島市（有村ら, 未発表）．
天然記念物・RDB
- 環境省RDBカテゴリ：該当なし
- 広島県RDBカテゴリ（2003）：該当なし
- 広島県RDBカテゴリ（2011）：準絶滅危惧（NT）
- 広島県RDBカテゴリ（2021）：準絶滅危惧（NT）
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- フウセンムシ
英名
広島県方言
ギャラリー
ヒメコミズムシの前肢及びペグ列（採集: 広島県東広島市; 採集者: 二宮大地, Jan. 3, 2025, Jan. 5, 2025）
ヒメコミズムシの右交尾鈎（採集: 広島県東広島市; 採集者: 二宮大地, Jan. 3, 2025）
ヒメコミズムシ頭部（オス）. 頭部は突出せず凹みは浅い（採集: 広島県東広島市; 採集者: 二宮大地, Jan. 3, 2025）
備考
関連ページ
参考文献
- 林 正美・宮本正一. 2018. 半翅目 Hemiptera. Pp.329-427. 川合禎次・谷田一三（編）. 日本産水生昆虫 科・属・種への検索, 第二版, I. 1-790 pp. 東海大学出版部，神奈川．
- 川合禎次. 1992. 日本産水生昆虫検索図説 An Illustrated Book of Aquatic Insects of Japan. 314 pp. 東海大学出版会, 東京.
- 三田村敏正・平澤 桂・吉井重幸. 2017. 水生昆虫２ タガメ・ミズムシ・アメンボ ハンドブック. 132 pp. 文一総合出版, 東京.
- 中島 淳・林 成多・石田和男・北野 忠・吉富博之. 2020. ネイチャーガイド 日本の水生昆虫. 352 pp. 文一総合出版, 東京.
- 中村慎吾. 2014. 広島県昆虫誌 [改訂増補版], Ⅰ. 比婆科学教育振興会, 広島.
- 野崎達也・野崎陽子. 2011. 広島県の水生半翅類. 比婆科学, 238: 1–14．
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