ハスノハカズラ 宮島の植物と自然

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
移動: 案内検索

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島の植物と自然 > 目次 > 薬になる植物と毒になる植物 > ハスノハカズラ

目次

ハスノハカズラ Stephania japonica (Thunb.) Miers

分類

ツヅラフジ科 Menispermaceae,ハスノハカズラ属 Stephania

解説

 常緑のつる性木本.葉は幅の広い三角状卵形で,全縁.葉の表面はつやがあるが,裏面はやや白い.葉柄(ようへい)に対して楯状(たてじょう)につく.葉も含め植物体が無毛.花期は7月上旬-8月上旬.花は複散形花序(ふくさんけいかじょ)で,個々の花は淡緑色で小さく目立たず,単性.雌雄異株(しゆういしゅ).雄花(おばな)は雄しべが合着し,葯(やく)は合着して円盤状になる.雌花(めばな)は雌しべが1本で,柱頭(ちゅうとう)は5本に分かれる.果実は球形で,秋に赤く熟し,孔(あな)のある種子が1個含まれる.西日本から四国,九州,琉球(りゅうきゅう),台湾,中国,マレーシア,インドに分布.宮島では道端などの明るい場所で多く見られる.本科はアルカロイドを含むものが多く,有毒(ゆうどく)であったり,薬用とされるものが少なくない.筋弛緩(きんしかん)作用のあるツボクラーレ(ツボクラリンTubocurarine)も,南アメリカ原産の本科の植物 Chondodendron tomentosum から採られる.ハスノハカズラについても,宮島でシカが食べた跡がほとんど見られないことから,有毒と考えられる.和名は,葉がハスの葉のように楯状(たてじょう)につくことから.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 112-113 pp.

文献(引用)


広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島の植物と自然 > 目次 > 薬になる植物と毒になる植物 > ハスノハカズラ