ヌルデ

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > デジタル自然史博物館 > 植物メインページ > 郷土の植物 > 維管束植物 > ヌルデ | 広島県の植物図鑑 / 和名順

紅葉したヌルデ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Nov. 9, 2018)
ヌルデ(廿日市市宮島町; 撮影: 向井誠二, Sep. 10, 2001)
ヌルデ(広島県東広島市西条町; 撮影: 竹内 史, Oct. 14, 2024)
ヌルデの花(広島県東広島市西条町; 撮影: 竹内 史, Oct. 14, 2024)

ヌルデ(フシノキ) Rhus javanica L. var. chinensis (Mill.) T.Yamaz.

シノニム

  • Rhus javanica L. var. roxburgii (DC.) Rehd. & Wils.

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > バラ上目 Rosanae > ムクロジ目 Sapindales > ウルシ科 Anacardiaceae > ヌルデ属 Rhus

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ウルシ科 Anacardiaceae > ウルシ属 Rhus

解説

 高さ3-10 mになる落葉亜高木.葉は互生し,裏面に軟毛が生える.葉は枝や幹の先端に集り,奇数羽状複葉で,葉軸に翼がある.花期は8-9月頃.雌雄異株.10月頃,鮮やかなオレンジ色に紅葉する.日本では北海道から沖縄まで広く分布.虫こぶを五倍子(ごばいし,ふし)とよんで利用する.

 ヌルデは葉などに虫こぶができているのがよく観察される.これをヌルデミミフシ(ヌルデノミミフシ)という.ヌルデシロアブラムシという昆虫が寄生してできるもので,形は不定形である.昆虫が出た後の虫こぶが五倍子(ごばいし,ふし)であり,乾燥させて粉にしたものを五倍子粉(ふしこ)とよんで利用する.タンニンを多く含み,薬用や染織などに利用する.明治時代まではお歯黒にも利用していた.

花期

分布・産地・天然記念物

分布

産地

天然記念物

標本

  • 三段峡(yy-4351),加計町温井(yy-6348),広島市牛田山(km-1945),府中町水分峡(yw-1937),三原市仏通寺(yw-1161),呉市吉浦町(mt-6680),吉和村中津谷(yw-4496),野呂山(mt-9236),安芸津町三津(hh-6891),廿日市市中伏(yw-6498),三良坂町小塩野(yw-6223),熊野町重地(yw-9041),大竹市八丁(km-5887),尾道市摩訶衍山(sf-3285),福山市田尻町(sf-3836),神之瀬峡(yw-11140),高野町神之瀬湖東岸(kk-3069),世羅町戸張(ns-1226),甲山町魚切渓谷(ns-1326),倉橋島(sy-9),芸北町大暮川(sy-310),口和町田口(kk-2487),総領町上黒目(yt-581),比和町釜峯山(kk-2748),久井町吉田(sf-8768),上蒲刈島(mh-11259),新市町大佐山(gi-271),佐伯町中道(hh-8825),神辺町東中条(sf-10329)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名・別名

英名

広島県方言

  • ウルシ
  • ウルシノキ
  • キターウス
  • キタース
  • キタアスギ
  • キタウス
  • キタスギ
  • シオンドー
  • ヌリダ
  • ヌリバノキ
  • ヌルダ
  • ノリダ
  • ハデ
  • ハデノキ
  • ヒタマスギ
  • ヒタスギ
  • ヒタースギ
  • フシ
  • フシギ
  • フシノキ
  • ヘエービチ
  • ヤマギンカン

ギャラリー

備考

  • 環境庁コード: 32260

文献(出典)

引用文献

インターネットリソース

参考になるサイト

関連ページ


広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > デジタル自然史博物館 > 植物メインページ > 郷土の植物 > 維管束植物 > ヌルデ | 広島県の植物図鑑 / 和名順