ナイフ形石器(ないふかたせっき)
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ナイフ形石器(ないふがたせっき)
- 旧石器時代に使用された石器の一つで、後期旧石器時代を代表する石器である。剥片の鋭利な縁辺の一部を残
して、その他の部分に急角度の加工を行い、石器としたものである。
- 素材となる剥片の形状や加工を施す範囲、完成品の形などは地域や時期によって異なるが、先端部を鋭利に尖らせるもの(形態1)、石器の主軸と刃(素材の鋭利な縁辺)が平行であるもの(形態2)、左右非対称で彫刻刀の切り出しに似た平面形を持つもの(形態3)の3種類に区分することができる。形態1は刺突機能を重視したもので、狩猟用具として利用される場合が多いと思われる。形態2・3は切裁機能を重視したもので、加工用具として利用されたものと思われる。