テイカカズラ 宮島の植物と自然

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テイカカズラ Trachelospermum asiaticum (Siebold & Zucc.) Nakai

分類

キョウチクトウ科 Apocynaceae,テイカカズラ属 Trachelospermum

解説

高さ5–30 mに達する常緑のつる性木本.茎は長く伸び,付着根で石垣や樹幹に付着し,太くなると直径5 cmになり,太い刺が出る.葉は対生で,無毛かあってもわずかで,革質(かくしつ)で光沢があり,基部はくさび形,裏面は葉脈が目立つ.大きさや形に大きな変異があり,若い枝の葉は1 cm以下,よじ登って大きくなると10 cm程度になる.地面に近い小さい葉では表面に葉脈に沿って白い模様があるが,大きな葉では消える.花期は5月中旬-7月中旬.花弁は5枚で風車状にねじれ,花筒は筒状.袋果は細長く,対になることが多く,長さ20 cm前後.冬に成熟し,白い長毛をもった種子が風で散布される.有毒で,切り口から白い樹液が出る.常緑広葉樹林を代表する植物で,本州から四国,九州,朝鮮半島の温暖な地域に分布.宮島では多く見られる.属名は首形の種子という意味.古くはマサキノカズラとも呼ばれたが,現在の和名は鎌倉時代初期の公家(くげ)であり歌人の藤原定家(ふじわらていか)にちなんだ謡曲(ようきょく)「定家」にちなみ,定家と式子内親王(しょくしないしんのう)との恋物語の中の葛(かずら)がテイカカズラとされる.類似種にケテイカカズラがあるが広島県での分布ははっきり分かっていない.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 40-41 pp.

文献(引用)


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