チュウゴクボダイジュ
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チュウゴクボダイジュ Tilia chyugokuensis Hatusima
シノニム
その他
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > シナノキ科 Tiliaceae > シナノキ属 Tilia
解説
- 1967年,江の川の上流に位置する高田郡八千代町土師に建設省によって,多目的ダムの建設が計画され,その水没地域の調査中に,1970年,豊原源太郎によって発見され,初島住彦によって新種として発表された.
- マンシュウボダイジュに近縁であるが,果実に稜があって角ばり,長い毛が多い.
- 山崎(1989)はチュウゴクボダイジュをマンシュウボダイジュの品種[f. chyugokuensis (Hatusima) Yamazaki]としている.
- 現在,水没地から移植されたものが,八千代湖畔に1本だけあり,広島県天然記念物に指定され,樹勢は旺盛でよく開花し,結実するが,発芽はよくない.
- この木は,もと観音堂の境内にあったもので,昔,ここに音林寺という寺があったと伝えられている.そのため,中国などからの外来種を植栽したのではないかとの説もある.しかし,マンシュウボダイジュは広島県に自生が点在しており,土師はその自生地にも近いので,広島県の自生種を人為的に植栽した可能性もある.
花期
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
- 県天「土師のチュウゴクボダイジュ」(八千代町).
標本
- 八千代町土師(rn-7833)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 35205
文献(出典)
- Hatusima(1972),広島県教育委員会(1979),土井(1983),井波(1990),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
引用文献
- 山崎 敬.1989. シナノキ科.佐竹義輔・原 寛・亘理俊次・冨成忠夫編,日本の野生植物 木本II.pp. 65-68. 平凡社,東京.
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