スイレン科
スイレン科 Nymphaeaceae
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > スイレン上目 Nymphaeanae > スイレン目 Nymphaeales > スイレン科 Nymphaeaceae
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > スイレン科 Nymphaeaceae
解説
- スイレン科は, スイレン目に含まれる科で, スイレン属, コウホネ属, オニバス属, オオオニバス属, バルクラヤ属の5属がある. 新エングラーではハスやジュンサイなども含まれたが, APG分類体系ではそれぞれハス科, ハゴロモモ科（ジュンサイ科）に独立した.
- ヒツジグサはガガブタネクイハムシが食草として利用している．コウホネ属はコウホネネクイハムシ亜属が食草として利用していることが知られており，広島県はセラネクイハムシが分布している．
- 近年，在来のスイレン科植物の生育環境は，水質悪化，開発などの影響で顕著に減少している．
スイレン属 Nymphaea
N. tetragona var. angusta（ヒツジグサ）（広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, May. 11, 2023）
コウホネ属 Nuphar
N. oguraensis（オグラコウホネ）（広島県三次市; 撮影: 有村拓真, Jun. 9, 2024）
N. oguraensis var. akiensis（ベニオグラコウホネ）（広島県東広島市; 撮影: 有村拓真, Apr. 29, 2025）
N. japonica（コウホネ）（広島県東広島市; 撮影: 有村拓真, Jun. 5, 2025）
N. ×saijoensis（サイジョウコウホネ）（広島県東広島市; 撮影: 有村拓真, Jun. 5, 2025）
N. saikokuensis（サイコクヒメコウホネ）（広島県世羅郡世羅町; 撮影: 有村拓真, Jun. 8, 2025）
国外で見られるもの
N. shimadae （タイワンコウホネ） （中国台湾八張犂; 撮影: 下田路子, Aug. 30, 1988）
N.lutea （セイヨウコウホネ）（オランダ北ホラント州Naardem; 撮影: 下田路子, Jul. 9, 1990）
Nupher variegataI（カナダ; 撮影: 下田路子, Aug. 9, 2000）
N. polysepala （カナダ TowHill生態保護区; 撮影: 下田路子, Jul. 31, 2000）
ギャラリー
コウホネ属の葉柄断面（左から, サイコクヒメコウホネ, オグラコウホネ, ベニオグラコウホネ, サイジョウコウホネ, コウホネ）（広島県東広島市鏡山 東広島植物園; 撮影: 有村拓真, Jul. 28, 2024）
備考
関連ページ
- 東広島植物園の維管束植物目録
- 生態実験園の維管束植物目録
- 樹木の植栽（植物園・生態実験園）（五十音順）
- 草本の植栽（植物園・生態実験園）（五十音順）
- 東広島キャンパスの食虫植物
- 湿地周辺で見られる動植物
参考文献
- 東広島市教育委員会. 2010. 東広島市の水草-西条町・志和町・高屋町・八本松町-. 108 pp. 大東印刷株式会社, 広島.
- 角野 康郎. 2014. ネイチャーガイド 日本の水草. 323 pp. 文一総合出版, 東京.
- 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
- 下田 路子. 1987. 西条盆地（広島県）の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.
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