スイゲンゼニタナゴ

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スイゲンゼニタナゴ Rhodeus atremius suigensis

シノニム

別称

  • 別称としてカゼトゲタナゴRhodeus atremius atremius山陽個体群.

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 顎口上綱 Gnathostomata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > コイ目 Cypriniformes > コイ科 Cyprinidae > タナゴ亜科 Acheilognathinae > バラタナゴ属 Rhodeus > カゼトゲタナゴ(種) Rhodeus atremius > スイゲンゼニタナゴ(亜種) Rhodeus atremius suigensis

解説

比婆科学教育振興会(1994), 中坊(2013)より引用

  • 山陽地方(広島県,岡山県,兵庫県)に分布.
  • 河川の下流の緩流域,それに続く用水や湧水に生息.
  • 3から7月にイシガイマツカサガイカタハガイの鰓葉内に産卵する.(中坊 2013)
  • 2から4月ごろに産卵し、特にイシガイへの選択性が強い.(比婆科学教育振興会 1994)
  • 鰓蓋後縁から青緑色の横帯が尾柄部まで続く.
  • 卵は紡錘型で,仔魚は受精後約1か月で貝より孵出.
  • 河川改修などの環境変化や近縁種との交雑により数が激減.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDBカテゴリ:絶滅危惧IA類(CR)
  • 広島県RDBカテゴリ(2003):絶滅危惧I類(CR+EN)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧I類(CR+EN)
  • 広島県RDBカテゴリ(2021):絶滅危惧I類(CR+EN)
  • 国内希少野生動植物種
  • 県指定野生生物種

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • スイゲンゼニ
  • スイゲン

英名

  • Sanyou tiny bitterling

広島県方言

  • 特になし

備考

参考文献

  • 芦田川水系スイゲンゼニタナゴ保全地域協議会. 2020. 第69回魚類自然史研究会関連シンポジウム スイゲンゼニタナゴの過去・現在・未来~芦田川の魚の保全に向けて~報告書. 福山.
  • 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 河村功一. 2013. 日本産魚類検索第三版におけるスイゲンゼニタナゴ Rhodeus atremius suigensisの取扱いとその問題点について. 魚類学雑誌 60: 191–193.
  • 北村淳一・内山りゅう. 2020. 日本のタナゴ 生態・保全・文化と図鑑. 224 pp. 山と渓谷社, 東京
  • 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
  • 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.

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