シダ植物 宮島の植物と自然
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シダ植物
シダ植物
シダ植物は,維管束(いかんそく)と呼ばれる水分や栄養分を運ぶための管をもった植物(維管束植物)の仲間で,種子を作らず胞子(ほうし)で増えます.シダ植物には大きく3つの仲間があり,ヤブソテツやヒメハシゴシダのような一般的な形のシダ植物と,ヒメクラマゴケやマツバランのようなヒカゲノカズラの仲間,トクサやスギナのようなトクサの仲間があります.
維管束植物には,シダ植物の他に,イチョウやアカマツの仲間である裸子植物(らししょくぶつ)と,クスノキやヤブツバキの仲間である被子植物(ひししょくぶつ)があります.裸子植物と被子植物は,シダ植物とは異なり,いずれも種子を作ります.
シダ植物で用いられる用語
シダ植物は他の維管束植物と異なる形態を持つため,用いる言葉(用語)も異なるものがあります.
- 胞子嚢(ほうしのう): 胞子が入る袋状(ふくろじょう)の構造.胞子が中に作られる.
- ソーラス(胞子嚢群(ほうしのうぐん)): 胞子嚢が集まったもの.種により様々な形をしている.
- 包膜(ほうまく): ソーラスを保護する構造.種により形が異なる.胞子が成熟すると脱落したり,小さく萎縮(いしゅく)する.
- 根茎(こんけい): ヘゴのような木生(もくせい)シダ以外のシダ植物の茎.
- 鱗片(りんぺん): 根茎や葉などの表面に生える突起で,細胞が2列以上並んで,平面的に広がっている.披針形(ひしんけい)や広卵形など,種により様々な形をしている.
種名 | 冊子中のページ数 |
---|---|
ヒメクラマゴケ(ヒメタチクラマゴケ) | 61 p. |
コシダ | 62 p. |
ウラジロ | 63 p. |
コウヤコケシノブ | 64 p. |
ヤブソテツ | 65 p. |
ホソバカナワラビ | 66 p. |
マルバベニシダ | 67 p. |
ヒメイタチシダ | 68 p. |
ヒメハシゴシダ | 69 p. |
シシガシラ | 70 p. |
ノキシノブ | 71 p. |
マメヅタ | 72 p. |
ミツデウラボシ | 73 p. |
「宮島の植物と自然」内のページ
「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.
- 60-73 pp.
文献(引用)
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