サシバ 宮島
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サシバ Butastur indicus
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > タカ目 Accipitriformes > タカ科 Accipitridae > サシバ属 Butastur > サシバ Butastur indicus
解説
- 全長約49cmと,ほぼハシボソガラス大の中型のタカ.
- 日本へは夏鳥として渡ってきて,低山の森林内にあるマツなどに巣を作る.
- 「ピィクィ,ピィクィ」とタカの仲間ではよく鳴き,ヘビ・カエル・スズメなどの小鳥を餌としている.
- 宮島では一昨年から繁殖期の5,6月にもみじ谷や大元公園などで2羽以上観察されている.
- もみじ谷でヘビを獲り,弥山原始林に入っていくのを目撃されているが,営巣や繁殖は不明.宮島全体から見ると弥山中腹が営巣するのに適している場所に見える.
- 毎年,春秋の渡りの季節になると,ワシタカの中では本種が一番多く観察される.
- 春には大竹市や岩国市方面から低空で近づき,岩船嶽や弥山で上昇気流に乗り1000~2000mと高度をとり,広島市方面へ飛び去る.
- 秋は,夏に巣立った若鳥を加え,より数を増して越冬地を目指す.
- 愛知県伊良湖岬では,1日に数千羽も通過するのでよく知られている.
- 宮島でも天候に恵まれれば100羽近く見ることができる.
- コースとして,広島市や呉市方面からきて,獅子岩や駒ヶ林などで上昇し,大野町や大竹市方面へ飛び去る.
- 日本野鳥の会広島支部では,秋にワシタカ一斉調査を県内各地で行い,渡りのコース解明に努力している.宮島も調査地点に含まれていて,弥山展望台で記録をとっている.
- 春秋ともに運がよいと展望台の間近を横切る姿を見ることができる.興味のある方は一度,弥山山頂で観察してもらいたい.他のワシタカも多数現れる.
(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登)
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
参考文献
- 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
- 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.
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