サイコクヒメコウホネ
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サイコクヒメコウホネ Nuphar saikokuensis Shiga & Kadono
シノニム
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > スイレン上目 Nymphaeanae > スイレン目 Nymphaeales > スイレン科 Nymphaeaceae > コウホネ属 Nuphar
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > スイレン科 Nymphaeaceae > コウホネ属 Nuphar
解説
- これまで広島県に分布するヒメコウホネは, Shiga & Kadono(2008)の研究によって新しい分類群「サイコクヒメコウホネ」とされ,西日本に広く分布することが判った.ヒメコウホネは東北南部地方から中部地方に分布し,分布域が限定されている.
- コウホネよりも小さい, 根茎は径2-3 cmで水中葉は薄膜柔軟である.
- 葉は,ふつう,水面に浮くが,空中に立ち上がることもある.葉柄は中実.
- 花期に黄色花を1つつけ, 濃黄色のガク片が5, 楕円形または倒卵形.花弁は多数で長さ6-7 mm.
花期
- 花期は6~10月,黄色,柱頭盤は黄色.
分布・産地・天然記念物
分布
- 吉備高原面のごく一部のため池に分布し,減少しつつある.
産地
- 三次市,庄原市(高野),東広島市,世羅町(世羅).(広島県RDB2021)
天然記念物・RDB
- 環境庁RDBカテゴリ:絶滅危惧II類(VU)
- 広島県RDBカテゴリ(2003):準絶滅危惧(NT)(ヒメコウホネとして)
- 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧(NT)(ヒメコウホネとして)
- 広島県RDBカテゴリ(2021):準絶滅危惧(NT)
標本
- 世羅町(ts-960822)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- サイゴクヒメコウホネ
- ヒメコオホネ
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード:
- 環境庁RDB,県RDB
文献(引用)
- Shiga, T. & Y. Kadono. 2008. Genetic relationships of Nuphar in central to western Japan as revealed by allozyme analysis. Aquat. Bot., 88: 105-112.
文献(出典)
- 環境庁(1979),土井(1983),広島県(1995),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
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