コケ/利用/苔庭/三千院

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全国苔庭めぐり

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三千院

見どころ

伝教大師(最澄)(767-822)開基の天台宗五箇室門跡のひとつ.「有清園(ゆうぜいえん)」と「聚碧園(しゅうへきえん)」,「石庭二十五菩薩慈眼の庭」のコケ庭がとくに美しい.客殿・見所台からながめる「聚碧園」はサツキが多く植え込まれ,その足元をウマスギゴケが埋め尽くしているのは見事である.宸殿から往生極楽院に通じる場所に有清園がある.ここにはスギ木立の中にウマスギゴケアラハシラガゴケが地面いっぱいに緑の絨毯を広げている.ウマスギゴケの濃緑とアラハシラガゴケの薄緑色のコントラストがひときわ美しい.極楽院から観音堂への参道沿いにはコバノチョウチンゴケやエダツヤゴケ,コツボゴケなどが地面を被っている.朱塗りの観音堂わきに,中根庭園研究所施工による石庭二十五菩薩慈眼の庭がある.ス山の斜面のスギ木立に足元にサツキやシダ類を植え込み,周囲をウマスギゴケを用いて地面を被っている.

場所

京都市左京区大原来迎院町540 TEL (075)744-2531 FAX (075)744-2480

交通 市バス,京都バス大原から徒歩10分.バス利用(JR京都駅より約55分,京都市営地下鉄国際会館駅より約20分,京阪電車出町柳駅より約30分)

拝観料

600円

拝観時間

8:30-16:30(夏季)

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往生極楽院がスギ木立の木陰で旺盛に生育するウマスギゴケの緑のじゅうたんの上に配置されている. スギ木立の木陰で旺盛に生育するウマスギゴケPolytrichum commune
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ウマスギゴケPolytrichum communeの植え込み. アラハシラガゴケLeucobryum boweingii.
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スギ木立に足元に広がるアラハシラガゴケLeucobryum boweingii.このコケは日陰にもよく生育できるセン類の一種. 白緑色のアラハシラガゴケの群落の中に島のように浮かぶ濃緑色のウマスギゴケの群落.
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手前の白緑色のコケはアラハシラガゴケ,奥の緑色のコケがウマスギゴケ 白砂を取り囲むようにウマスギゴケを植え込んだ最近造園された庭.
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