コイ

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コイ(マゴイ).このように稀に1 mを超える.(広島県東広島市; 採集者: 清水雄貴, 撮影: 清水則雄, Mar. 30, 2023)

コイ(マゴイ) Cyprinus carpio

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 顎口上綱 Gnathostomata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > コイ目 Cypriniformes > コイ科 Cyprinidae > コイ属 Cyprinus > コイ(マゴイ) Cyprinus carpio

解説

比婆科学教育振興会(1994)より引用

  • 日本列島全域に広く分布し,広島県では上流域を除く各河川や湖沼に多く生息する.
  • 県内では養鯉業(ようりぎょう)が盛んで,備北地方は黒ゴイ,備後地方では色ゴイの主要な産地である.
  • 養殖魚は各河川や湖沼に広く放流されている.
  • ドイツで人工的に作られた,鱗のほとんどない品種の「ドイツゴイ」は,明治38年(1905年)に初めて日本に移入され,その後,在来のコイと交配して全国に移植された.県内では一部の養鯉場で飼われており,「カガミゴイ」とも呼ぶ.
  • 成魚の体長は約40 cm.川の中流域や下流域,湖沼などの止水域に主に生息し,貝類などの底生動物や川底の付着藻類を食べる.
  • 産卵期は4月から6月.湖沼の沿岸や水の停滞した川岸の,水中植物の多く生えている所に卵を産み付ける.

天然記念物・RDB

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • common carp
  • Asian carp

広島県方言

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
  • 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.

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