クスノキ科
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クスノキ科 Lauraceae
特徴
- 世界で約50属2000種.
- 温帯から熱帯に分布.とくにアジアと南米で多様化.
- 西日本に分布する照葉樹林を構成する種が多い.タブノキなど.
- 木本で常緑の種が多いが,一部つる性のものがある.沖縄などで多く見られるスナヅル属Cassythaはつる性で寄生する.
- 花が小さく目立たないものが多い.液果で鳥散布すると考えられるものが多い.
- 多くの種が精油成分を含むため,枝葉に芳香をもつものが多い.
- 防虫剤や防腐剤,強心剤や鎮痛剤,皮膚病の外用薬などの医薬品,香料や香辛料,線香,油,また材自体の防虫作用のため,建築の内装材や船材,家具,玩具,爪楊枝,楽器,仏具などに利用されるものがある.厳島神社の大鳥居の柱はクスノキ.クスノキからは防虫剤として利用される樟脳がとれる.
- 食用とするアボカドも本科の植物.
- 最近,クスノキなどが街の騒音を消すため,街路樹として利用されることが多い.
広島県から報告されているもの
- カゴノキ属 Actinodaphne
- ニッケイ属 Cinnamomum
- クロモジ属 Lindera
- タブノキ属 Machilus
- シロダモ属 Neolitsea
- アブラチャン属 Parabenzoin
文献(出典)
文献(参考)
- Simpson, M. G. 2006. Plant Systematics. -xi + 590 pp. Elsevier Academic Press, San Diego.
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