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キキョウの花（広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Aug. 10, 2018）

キキョウの花（広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Jul. 29, 2016）

キキョウの花（広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Sep. 8, 2017）

キキョウ Platycodon grandiflorum (Jacq.) A.DC.

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > キク目 Asterales > キキョウ科 Campanulaceae > キキョウ属 Platycodon

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > キキョウ科 Campanulaceae > キキョウ属 Platycodon

解説

環境庁自然保護局が1997年8月にまとめた｢植物版レッドリスト｣では，キキョウは絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に位置づけられた．たしかに，広島県でも本種は減少しつつある．
オミナエシやナデシコと同様に，過疎に伴う草刈の回数の減少，歩道の拡張，のり面への外来種の導入などの影響が大きい．
キキョウは地下の根茎が十分に肥大しないと開花せず，それまでの生育期間を維持できる環境が少なくなっている．

花期

分布・産地・天然記念物

分布

広島県では，島嶼部から中国山地の高所まで広く分布し，海岸波打ち際の崖地，路傍，草地，自然度の高い森林中など様々な環境に生育している．

産地

天然記念物・RDB

環境庁RDBカテゴリ：絶滅危惧II類（VU）
広島県RDBカテゴリ（2003）：準絶滅危惧（NT）
広島県RDBカテゴリ（2011）：選外へ

標本

広島市福王寺(km-1850)，府中町水分峡(hh-4701)，熊野町大峠(yw-9962)，大柿町沖野島(ts-930609)，河内町用倉山(km-1626)，野呂山(yw-4837)，東広島市馬木(km-4146)，大和町下徳良(sf-2356)，久井町江木(sf-1916)，世羅西町黒川(sf-1329)，世羅町有美新山(ns-1677)，甲山町男鹿山(ns-1121)，三良坂町沖江(kk-1543)，因島(yk-2119)，尾道市鳴滝山(yk-2164)，府中市亀ヶ岳 (sf-2431)，倉橋町鹿島(sy-11)，神石郡三和町八幡原(sf-1432)，豊松村有木(sf-1513)，甲奴町弘法山(sf-1983)，比婆山(yh-400)，神辺町東中条(sf-10301)，福山市本谷(sf-5325)，豊松村尾戸(yy-13339)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

環境庁コード： 54370

文献(出典)

堀川ほか（1959），広島県民の森（1972），山下（1977），土井（1983），鈴木・吉野（1990b），広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会（1997）

ギャラリー

キキョウ（広島県東広島市鏡山広大文学部付近; 撮影: 熊谷和奏, Oct. 15, 2021）

参考URL

植物版レッドリスト（1997）　http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=982