ウリハダカエデ 宮島の植物と自然

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ウリハダカエデAcer rufinerve Siebold & Zucc.の開花の様子(雄)(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 坪田博美; April 21, 2023)
ウリハダカエデの紅葉(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 向井誠二, December 7, 2004)

ウリハダカエデ Acer rufinerve Siebold & Zucc.

分類

カエデ科 Aceraceae,カエデ属 Acer

解説

 高さ5-10数 m になる落葉高木.葉は対生(たいせい)で,3-5浅裂(せんれつ)する五角形で,重鋸歯(じゅうきょし)がある.花期は4月下旬-5月中旬.雌雄異株(しゆういしゅ)で,両性花(りょうせいか)(機能的には雌花(めばな))をつける雌(めす)の木と,雄花(おばな)だけの雄(おす)の木が見られる.稀(まれ)に雌雄同株(しゆうどうしゅ)のものが見られる.他のカエデ類よりも紅葉が遅く,宮島では11月下旬から12月にかけて.本州,四国,九州に分布.日本に固有.本種は宮島に自生する数少ないカエデ類.宮島では比較的小さな谷の周辺に生育することが多い.広島県内では比較的寒い地域に生育するが,暖地である宮島にも自生している.和名は,若木(わかぎ)の幹(みき)は緑色に黒い縞(しま)が入り,樹皮の模様が瓜(マクワウリ)のそれに似ていることから.成木(せいぼく)では,幹が灰褐色になる.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 116-117 pp.

文献(引用)

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