ウシガエル
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ウシガエル Lithobates catesbeianus
シノニム
- Rana catesbeiana
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > アカガエル科 Ranidae > アメリカアカガエル属 Lithobates > ウシガエル Lithobates catesbeianus
解説
- 食用目的で人為的に移入された外来種.原産地はカナダ南部からメキシコ中部までの北米東部.
- 北海道・本州・四国・九州および徳之島・沖縄島・石垣島などの島嶼で確認されている.
- 広島県では,平地の池や沼,河川などに生息.
- 日本に生息するカエルの中で最も大きい.オスは「ウオー・ウオー」とウシのような声で鳴くため「ウシガエル」の名がついた.繁殖期は長く,5月から9月にわたる.
- 幼生はその年には変態せず,越冬して翌年の夏に変態するものが多い.
- 成体は特にアメリカザリガニや昆虫などを好んで食べるが,魚やカエルなど水辺の小動物も食べる.
- 変態直後の幼体がトノサマガエルと混同される時があるが,鼓膜が大きく(眼径の0.9~1.7倍),背中線・背側線がないことで区別できる.
- 雌雄の区別は,オスは前肢第1指に婚姻瘤(こんいんりゅう)をもつこと,オスの鼓膜の直径は眼径よりもかなり大きくなること(眼径の1.3~1.7倍)で区別できる.
- 種小名は18世紀初めに米国各地で採集を行った英国人マーク・ケーツビー(Mark Catesby)氏に献名したもの.
分布・産地・天然記念物・RDB
分布
産地
外来種リスト
- 特定外来生物
- 生態系被害防止外来種リスト:総合対策外来種(カテゴリ:重点対策外来種)
- 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- ウシ
英名
- American bullfrog
広島県方言
- 食用ガエル
- しょっこん
- しょく
ギャラリー
ウシガエル(メス)に抱接するトノサマガエル(オス)(広島県東広島市西条町下見; 撮影: 有村拓真, Jun. 19, 2024)
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
- 前田憲男・松井正文. 1999. 改訂版 日本カエル図鑑. 233 pp. 文一総合出版, 東京.
- 松井正文・関 慎太郎. 2008. カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック. 79 pp. 文一総合出版, 東京.
- 大河内 勇. 1979. ウシガエル. 千石正一(編), 原色両生・爬虫類, pp. 150-151. 家の光協会, 東京.
インターネットリソース
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