イワガラミ
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イワガラミ Hydrangea hydrangeoides(Siebold et Zucc.) B.Schulz
シノニム
- Schizophragma hydrangeoides Siebold & Zucc.
その他
- Schizophragma hydrangeoides Sieb. et Zucc.[広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)で採用.]
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > ミズキ目 Cornales > アジサイ科 Hydrangeaceae > アジサイ属 Hydrangea
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ユキノシタ科 Saxifragaceae) > イワガラミ属 Schizophragma
解説
- 落葉性のつる植物.木や岩に着き,長さ10 m以上に達する.
- 葉の鋸歯はゴトウヅル(ツルアジサイ)より細かい.
- イワガラミは装飾花の萼片が1枚しかないが,ゴトウヅル(ツルアジサイ)は装飾花の萼片が4枚である点で区別できる.
- 葉の表面に毛のあるものは,ケイワガラミSchizophragma hydrangeoides Siebold & Zucc. f. molle (Honda) H.Hara ex H.Ohbaとして区別される.
花期
- 花期は7月中~下旬で,ゴトウヅル(ツルアジサイ)より遅い.
分布・産地・天然記念物
分布
- 北海道から九州に分布する.
- 広島県では,島嶼部から中国山地まで広く分布し,岩上や樹幹などゴトウヅルとよく似た環境に生育するが,より低海抜地まで分布している.
産地
天然記念物
標本
- 戸河内町坂根(yy-4153),広島市鎌倉寺山(yw-558),河内町用倉山(km-1578),口和町八国見山(hh-4693),湯来町大峯山(mt-7725),呉市灰ヶ峰(mt-9726),海田町日浦山(hh-6613),廿日市市折敷畑山(yw-9288),総領町舟迫(yw-8431),吉舎町知和(kk-1023),三良坂町灰塚(kk-1125),熊野町中倉山(yw-10432),高宮町下式敷(yy-12474),野呂山(mt-14983),大竹市後飯谷(km-6085),宮島(rn-6448),千代田町猿喰山(mt-17104),三原市鉢ヶ峯(sf-4154),豊平町溝口(yy-14845),生口島(sf-4625),神之瀬峡(yw-11066),高野町高暮(hn-1710),甲奴町宇賀(ns-2188),甲山町伊尾(ns-1314),世羅町戸張(ns-1753),吉和村冠山(yh-240),府中市河佐峡(sf-7138),東城町森(hn-1491),神石町長者原(mt-16211),尾道市竜泉寺(sf-831),神石郡三和町時安(sf-864),道後山(gi-130),比和町釜峯山(kk-2752),上下町岳山(yk-8490),佐伯町羅漢山(hh-8861)
- 高野町xxx(HIRO-MY-xxxxx, Det. by T. Seki)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
ギャラリー
備考
- 環境庁コード: 24880
- 属名のSchizophragmaは,ギリシャ語のschizo-(divided,切れる・分割する・裂ける)とphragma(wall,壁・隔壁・分隔てる)の合成語.果実(蒴果)が熟すと裂けることに由来する.
文献(出典)
- 堀川ほか(1959),河毛(1974),関ほか(1975),土井(1983),山下(1988),関ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
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