イチョウ

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黄葉したイチョウ(広島県東広島市 東広島キャンパス理学部; 撮影: 池田誠慈, Oct. 27, 2017)
イチョウ(雌株)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)
イチョウの黄葉(広島県東広島市 東広島キャンパス理学部; 撮影: 池田誠慈, Oct. 27, 2017)
イチョウの種子(銀杏,ぎんなん).果肉状の部分は外種皮.(広島県東広島市 東広島キャンパス; 撮影: 池田誠慈, Sep. 30, 2016)
イチョウの垂乳根(たらちね).古木になるとこのような器官が発達することもある.信仰の対象となることもある.雄株に発達することもある.(広島県広島市西区; 撮影: 松坂啓佑, Dec. 15, 2019)
筒賀の大イチョウの気根(広島県山県郡安芸太田町; 撮影: 本郷圭祐, Oct. 17, 2021)


イチョウ Ginkgo biloba L.

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 裸子植物上綱 Gymnospermae > イチョウ綱 Ginkgoopsida > イチョウ亜綱 Ginkgooidae > イチョウ目 Ginkgoales > イチョウ科 Ginkgoaceae > イチョウ属 Ginkgo

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 裸子植物亜門 Gymnospermae > イチョウ科 Ginkgoaceae > イチョウ属 Ginkgo

解説

  • 落葉高木.
  • 稀に逸出.
  • 神社仏閣などに植栽される.
  • 片倉ほか(2019)は,マイクロサテライトマーカーを用いた解析から,中国から西日本にイチョウが伝来し,その一部が東日本に運ばれたと考えられると結論している.

花期

  • 夏に受精する.夏の最も暑い時期に若い種子を割って顕微鏡で観察すると精子が確認できる.受精しなかったものは青いまま落ちてしまう.
  • 種子は秋に成熟し,銀杏(ぎんなん)と呼ばれ可食.

利用

  • 種子の胚珠(あるいは種皮の内表皮)を銀杏(ぎんなん)とよび食用にする.
  • 材はまな板や建材に利用する.

分布・産地・天然記念物

分布

  • 中国原産.
  • 日本には古くから持ち込まれ,植栽されている.現在では世界中に植栽されている.

産地

  • 廿日市市宮島 大願寺(植栽)
  • 廿日市市宮島(HIRO-MY-150465; ファンほか 2023, p. (15))(逸出)

天然記念物

  • 県天「上高野山の乳下がりイチョウ」(比婆郡高野町上高野山,県内最大,目通り幹囲9.4 m)
  • 県天「筒賀のイチョウ」(筒賀村)
  • 広島市天「新宮神社の大イチョウ」
  • 広島市天「温井八幡の乳下がりイチョウ」
  • 廿日市市天「地御前小学校のイチョウ」
  • 熊野町天「光教寺の乳下がりイチョウ」
  • 芸北町天「光楽寺のイチョウ」
  • 吉田町天「福泉坊のオオイチョウ」
  • 大崎町天「中野のイチョウ」
  • 総領町天「宝山神社のイチョウ」
  • 双三郡三和町「御霊神社の大イチョウ」

標本

  • 広島市古川(rn-8216),総領町御調谷(yw-7308)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • チチノキ
  • 銀杏
  • 公孫樹

英名

広島県方言

広島県方言

備考

文献(出典)

  1. 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(編). 1997. 広島県植物誌. Pp. 832. 中国新聞社, 広島.
  2. 広島県教育委員会 1979
  3. 渡辺・山下 1982

引用文献

  1. 片倉慶子・河上友宏・渡辺洋一・藤井英二郎・上原浩一. 2019. 日本のイチョウ巨木の遺伝的変異の地域的特性. 日本緑化工学会誌 44: 606-612.

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