アカザ 魚類
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アカザ Liobagrus reinii
分類
脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > ナマズ目 Siluriformes > アカザ科 Amblycipitidae > アカザ属 Liobagrus > アカザ Liobagrus reinii
解説
- 東北地方以南の本州,四国,九州の河川に広く生息する日本固有種.
- 広島県では,小瀬川,太田川,江の川などの上流域から中流域に生息する.
- 背びれと胸びれにある毒のあるとげに刺されると手を切られるような痛みをともなうことから「テンキリ」・「チョウキリ」などの方言で呼ばれる.
- 頭が大きく,上下の顎(あご)には各2対合計4本のひげがある.鱗はない.体色は暗赤褐色.
- 成魚の体長は約9 cmで礫底の石の間を泳ぎ水生昆虫などを食べる.
- 産卵期は5月から6月頃で,水のきれいな渓流の早瀬の礫底の石の下の空間に卵を産み付ける.メスは産卵場所の近くで卵を保護する.
天然記念物・RDB
- 環境省RDB:絶滅危惧II類 (VU)
- 広島県RDB(2011):準絶滅危惧 (NT)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
- てんきり
- ちょうきり
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
- 内藤順一. 2012. アカザ. 広島県の絶滅のおそれのある野生生物, 3版. 113 p. 広島県, 広島.
- 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.
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