ボルネオ島キナバル山のコケ植物

低地熱帯多雨林 (Lowland tropical rain forest; 500-1,400 m alt.)

樹高30-50 mのフタバガキ科などからなる樹林.

カタシロゴケ科やシラガゴケ科蘚類が目立つ.

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ポーリン温泉は海抜約500メートルくらいにあり,フタバガキ林からなる低地熱帯多雨林域である.
スギゴケ科ニワスギゴケ属のPogonatum piliferum.日本のハミズゴケやヒメハミズゴケと同じように,配偶体は極端に退化して小形になり,その上に胞子体を形成する.胞子体はふつうのニワスギゴケ属のものと同じくらいの大きさであるから,胞子体ばかりが目立つ.
Pogonatum piliferumの雄株.雌株の配偶体と同様に小形ではあるが,茎の先端に形成される多数の造精器は水平に広がる雄包葉で取り囲まれ,小さな花のように見える.
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