変わったコケ

糞の上に生えるコケ - オオツボゴケの仲間 -
オオツボゴケ類は,動物の糞の上に生育する変わったコケです.高山や寒冷地に分布しています.上の写真は北極圏のスピッツベルゲン島で撮影されたものです.トナカイの糞の上に生育していました.胞子体は美しく鮮やかで,胞子体の下部がスカートのように広がったりもします.この派手な姿でハエなどの昆虫を誘います.ハエはコケの胞子をつけて別の糞に飛んでいきます.昆虫の助けをかりて胞子を分散させる変わったコケです.

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光るコケ - ヒカリゴケ -
本州中部以北の山中で,洞穴や大きな岩の陰で光るコケをまれに見ることができます.光ってみえるのはヒカリゴケの原糸体(胞子が発芽して生じた糸状の体)です.ホタルのように自ら光を出すのではなく,原糸体の細胞がレンズのようにはたらき,入ってきた光を反射するためです.

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コケの帰化植物 - ミカヅキゼニゴケ -
湿度の高い林内で,生きた葉の上に生育するコケもあります.カビゴケもその一つで,葉の細胞に油体をもち,カビのような独特の香りを発します.

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