3.コケ植物の分類と生態

動物の排泄物の上で成育するオオツボゴケ
田のあぜではアゼゴケの仲間が観察できます
コケ植物の生態

コケ植物は,地球上の陸上あるいは淡水中といった海水中を除くあらゆる環境で見られ,極地から熱帯まで生育します.

一般に日陰で湿った環境を好むものが多く,渓流沿いや林内の樹幹やその基部に多く見られますが,日向の乾いた環境に生育するものも少なくありません.

土上に生育する地上生か,樹幹や岩上に着生することが多く,一部の種は川や池の中で見られます.枝から垂れ下がって生育するものや,動物の死骸(しがい)や排泄物(はいせつぶつ)の上に生育するものもあります.

コケ植物は根をもたず水分を体全体から吸収するため,谷などの湿度の高い場所や直射日光の当たらない場所で多く見られます.それ以外にも山道沿いや耕作地の周辺,寺や神社の境内や公園の樹の幹などの身近なところでもコケ植物の観察ができます.

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