ゼニゴケ

Marchantia polymorpha L.

ゼニゴケは雌雄異株である.写真の上部には雌株があり長い柄を持った雌器托(手のひらを広げたようなもの)がたくさんみられる.その足元には雄株があり,雄器托がみえる.(写真:東広島市広島大学キャンパス.5月) ゼニゴケは有性生殖とともに無性生殖でも旺盛に繁殖する.杯状体とよばれる無性芽を生み出す場所がある.写真のなかの円い器状のものが杯状体である.(写真:広島県御調郡久井町.8月10日)
ゼニゴケはヒメツリガネゴケとともに実験材料としてさまざまな研究に用いられている.写真は液体培地で培養されたもの.(写真:加藤研治氏提供) ゼニゴケの腹側には仮根がある.維管束植物の根とは構造が異なり,単細胞からなる.ゼニゴケの仲間では,太くて表面に肥厚がないもの(平滑型仮根)と細くて肥厚があるもの(有紋型仮根)の2種類の仮根がある.
雄器托(ゆうきたく)とよばれる構造で,葉状体が特別に分化したもの.雄器床(ゆうきしょう)とその柄(托柄)からなる.成熟すると精子を作る造精器がつくられる.成熟すると煙のように精子が放出されているのが見える.

スライドガラスの上に水を数滴のせ,成熟した造精器を逆さにして水につけ,タバコの煙を吹きかけると精子が観察できるプレパラートが作成できる.

托柄の横断切片.写真上部に気室が下部に溝が見られ,葉状体が特殊化したものであることが分かる.
雌器托(しきたく)と呼ばれる構造で,葉状体が特別に分化したもの.雌器床(しきしょう)とその柄(托柄)からなる.成熟すると造卵器が作られる. 胞子が成熟した雌器床.成熟した造卵器の中の卵に精子がたどりつくと受精して胞子体がつくられる.
減数分裂の後,成熟して胞子となる.黄色を帯びた胞子体(さく)の中に胞子がある.黄色く成熟した胞子は,さくがやぶれて散布される(右上が裂開後). 成熟した胞子と弾糸(だんし).胞子に加え,弾糸と呼ばれる肥厚のある糸状の細胞が作られる.弾糸の乾湿運動によって胞子の散布が助けられる.

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