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コウヤミズキ
Hamamelidaceaeマンサク科
Corylopsis glabrescens Franch. et Savat

var.gotoana (Makino) Yamanaka



開花時期  3月下旬から4月上旬にかけて咲く
宮島では、大元公園から多々良潟に行く途中の広大宮島自然植物実験所の園路に10数本自生している。また広大宮島自然植物実験所園内に4本自生が、また大江浦に行く途中にも数本自生。
春早く咲く花には、黄色の多いのは何故かよくわからない。たぶんその季節に活動する虫の眼に、とまりやすいのかもしれない。春の花の代表はマンサクであるが、残念ながら宮島には自生していない。同じ科のコウヤミズキが、3月下旬から4月にかけて美しい黄色い花を見せてくれる。
水木という名はついているが、花水木や宮島に多いクマノミズキのなかまではなく、トサミズキやヒュウガミズキと同じ属である。紀州高野山せ明治16年に採集された標本によって、牧野富太郎博士が、明治34年に命名したという古い歴史がある。3〜4mの高さの木で葉の芽だちに先だって、数センチの穂を下向きにつける。
花びらは5枚で、鮮黄色せ、その対比が美しい。中部地方から西にまれに分布し、島にあるのは大変めずらしい。