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ユリカモメ 
(カモメ科)



ユリカモメ (カモメ科)

 カモメの仲間では小さい部にはいります。体の大きさは約40センチくらい、くちばしと足が赤い色をした名前のとおり、しなやかな体形をしたかわいい水辺の鳥です。 夏の間は、シベリア東北部、カムチャッカなどで子どもを育て、秋になると幼鳥と共に冬を過ごしに日本の各地にやってくることが一般に知られています。 もちろん、宮島の周辺にも多数見ることができます。 春になるとこの鳥にも変化がおきます。冬の羽から夏の羽に衣がえをします。首の上の部分から顔、頭に当たる部分が黒かっ色に変わり、赤かったくちばしと足の色も黒ずんできて、全体的に精かんな風ぼうになって4月の終わりから、5月の中ごろには北の国へ旅立っていきます。 ユリカモメは古歌などに、都鳥と呼ばれ万葉の歌人たちにも親しまれてきた一種でもあるようです。

カモメ類では最も普通な種、8月下旬には見られ始め島全域の海上で見られ、特にカキ殻捨て場の杉の浦、包ヶ浦、鷹巣浦では数百羽の群が見られる、春は5月頃まで越冬している。

(厳島の鳥を知る会 藤山 尚志/写真撮影 )


この記事は1984年6月の広報みやじまに掲載されたものです