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ツグミ
(ツグミ科)

ツグミ (ツグミ科)

 冬鳥として11月ごろに渡来する中型のツグミ科の代表種といえます。全長24cmで、ハトより少し小さく、全体が茶褐色に見える小鳥です。個体数も多く、海岸から畑地、公園などに多く渡ってきます。宮島にも11月になると渡ってきて「クワッ、クワッ」と地鳴きを聞かせてくれ地表面や、樹枝上で採餌するのが見られるようになります。冬には、積雪がある日には海岸線にでて、波に洗われた砂地で、群をなして餌をとっています。一般家庭の庭木にもよく来て、ナンテンや、カキなどの実を食べます。 このツグミは、宮島に来るまでに、大変危険な地域を通過してくるのです。それはシベリア方面で繁殖を終えると、何万羽という大群となり、大挙して日本海を渡り、北陸から中部地方に上陸してきます。ここには、昔から悪質な密猟者がいて、法律で禁止されている「カスミ網」を使って、見境もなく、何万羽という小鳥を一網打尽にしてしまいます。保護鳥を、法律で禁止された「カスミ網」を使い、中部地方では一年間に400万羽の小鳥が密猟されて焼鳥にされ売られているのです。警察や保護団体による、監視と取り締まりが行われていますが、最近では暴力団が入り、資金源になっているところもあり、輸入物と偽り売買されています。 ツグミの外にも、メジロ・ウグイス・ルリビタキなども飼鳥用として密猟されているのが現状なのです。飼う人がいて、売れるから密猟されるのも本当で、野鳥は野山で楽しみ、飼わないようにしたいものです。


冬鳥、10月下旬渡来し5月上旬渡去する代表種、宮島では海岸の干潟に多く見る事ができる、神社の干潟、包ケ浦のグランドに多い。木の実が豊作だと群れで来る。

(厳島の鳥を知る会 熊谷 美登/写真撮影 豊原源太郎)


この記事は1985年11月の広報みやじまに掲載されたものです