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チュウシャクシギ
(シギ科)

チュウシャクシギ (シギ科)

 全長42センチメートルの中型のシギで、大きくて下方に曲がったくちばしを持っています。 日本では旅鳥で、春秋の渡り期に見ることができます。繁殖はシベリア地方で行い、秋に日本を中継地として台湾以南にまで渡り越冬します。 宮島にも春と秋に渡ってきますが干がたの大きな所がないため渡来数は少なく、多々良・大江・大川周辺の干がたに2、3羽から十数羽までの小群が見られるだけです。 チュウシャクシギの主な餌はカニで、干潮になると干がたの潮際に出てカニを長い曲がったくちばしで器用に補食します。採ったカニはくちばしでくわえ直しを数回繰り返し、カニの足を捨ててしまい胴体だけを食べてしまいます。この捨てられた足はほかの小型のシギが、拾って食べるので無駄になることはありません。 こうして採餌が済むころには潮も満ちてくるので、カキいかだの上に止まり休息や整羽をして、また潮が引くまで過ごします。


春の渡り期に見られる、多々良、室浜、下谷などの大野瀬戸側の干潟で、数羽から10数羽の群が見られる、秋は稀で一回だけナ観察されただけ。

(厳島の鳥を知る会 熊谷 美登/写真撮影 豊原源太郎)


この記事は1984年10月の広報みやじまに掲載されたものです