コチドリ (チドリ科) 夏鳥として4月初旬に渡ってくる小型のチドリで、宮島の浜辺にも普通に見ることができます。 渡ってくると浜辺の砂地に小さなくぼみを造り、地面に直接卵を産み付けます。卵数は4個で、円錐形の先の細い方を巣穴の中に向けて、外側が円くなるように並べて抱卵します。抱卵は雄、雌共同で行います。 ヒナは、生まれるとすぐに歩けるようになり巣をはなれます。親鳥はヒナを守るため擬傷行動を行います。これは、ヒナを守るため害敵(人間・犬・ヘビ等)が近づくと、親はあたかもケガをして飛べないかのようにして、ヒナや巣から遠くの方へ害敵をおびきよせ、安全な場所まで害敵がくるとパッと飛んで逃げてしまう行動です。 (厳島の鳥を知る会 熊谷 美登/写真撮影 熊谷 美登) この記事は1984年7月の広報みやじまに掲載されたものです |