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カヤクグリ 
(イワヒバリ科)

カヤクグリ (イワヒバリ科)

 全長は14cmでスズメと同じ大きさです。雌雄共に灰褐色と地味なので、やぶに入ると確認するのが大変むずかしいです。 鳴き声は「チリリッ、チリリッ」と鈴のように聞こえ、地上近くで生活し昆虫や種子を主に食べます。 本種は国内から出ることはなく、繁殖期の夏期には本州の亜高山帯から高山帯に生息し、6月から8月にかけてコメツガ、ハイマツなどに巣をつくります。 巣は、葉や他の鳥の羽毛などで椀形につくり、3、4個の卵を産卵します。 冬期は、単独か小群で低山や暖地に移動してきます。 宮島では過去、昭和57年1月にもみじ谷で1羽が観察されていました。その後は観察できなかったのですが、昨年12月に奥の院林道で1羽、今年1、2月にはもみじ谷で1羽、2月には大元−多々良道路で2羽と続けて観察されました。各場所共に地上で採餌中を見つけたもので、同じような環境でした。
 渡来数が増えたのは、各地で繁殖が順調に行われ増加したのか、他の越冬地が特別に寒く降雪の少ない宮島に集まったのかは、現在詳しく分かっていません。その他、今冬はイスカ・マヒワ・ウソといつも見ることのできない鳥が数多く観察されました。 鳥の多くは毎年同じ場所で、越冬する習性があります。
 一例では頭部が白色化し、同個体であると容易に識別できるツグミが、3年続けて包ヶ浦に渡来したこともあり、本種も今後続けて観察されることが期待されます。

冬鳥として稀に出る、1〜2月の厳冬期に見られる事が多い、林床や河床の地上にいて、見つけにくく見落としもあると思われる、チリリリと鳴き気付く事がある.1982.1.30紅葉谷で一羽を初確認、以後隔年ではあるが一羽の単独個体が、紅葉谷、大崎、大聖院他、川筋や道端の側溝で見られている。

(資料提供: 山田 一太/写真撮影 熊谷 美登)


この記事は1986年4月の広報みやじまに掲載されたものです