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イソヒヨドリ
(ヒタキ科)


イソヒヨドリ (ヒタキ科)

 本種は留鳥で、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)とほぼ同じ大きさです。ヒヨドリと名がついていますが同じ種類ではありません。 繁殖期以外は単独で生活し昆虫などを主に食べています。 海辺にいると堤防など見通しのよい場所に出てくるので、観察しやすい鳥といえます。まれには、町中にいる個体もいて環境の変化に適応しているよう です。 普通は海岸の岩の間や建物のすきまなどを利用して巣をつくります。 卵数は5、6個の場合が多く、早い巣では4月中旬に抱卵していました。巣材は枯れ草、苔などです。そしてこの時期、雄は特によい声でさえずります。 古くは、国鉄桟橋で営巣していたと記録がのこっていました。昨年は須屋浦から大砂利までの間で、数番(つがい)が営巣中であるのを観察しました。 他の場所を入れても島全体での生息数は少ないようです。
周年海岸の岩場に生息して繁殖もしている、岩場の窪みや宮島桟橋の梁の隙間に営巣したこともある、個体数はそれ程多くないが、各浦々には見ることができる。

                           (資料提供: 山田 一太/写真撮影 熊谷 美登)