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アリスイ
 
(キツツキ科)

アリスイ (キツツキ科)

 キツツキ科の小鳥ですが、他のキツツキ類と少し変わった習性があり、名前の示すとおり、アリを主食にしているキツツキです。他のキツツキのように、木に縦にとまって餌を探すことはせずに、古い切り株や地面に巣くっているアリを探してアリの幼虫や卵を食べています。大きさは17.5センチで小ゲラより少し大きく、体色はかっ色で、黒と灰色の斑があります。
 繁殖地は主に北海道の平地林で、秋から冬にかけては暖地に渡ります。宮島でも過去に3回観察されていますが個体数が少なく、広島県では珍鳥の部類に入ります。
 1977年10月29日、1982年10月24日、1983年10月9日に宮島の大砂利と包ヶ浦で確認されていますが、いずれも1〜2日で渡去していて宮島では越冬はしていないようです。
稀でわあるが、大砂利、入浜、包ケ浦で2〜3年置きに冬鳥として渡来している、一羽の単独で越冬する、1977.10.29大砂利で落鳥一羽、198210.24(包ケ浦)一羽、1983.10.9(包ケ浦)一羽、19863.11〜1987.1.16(大砂利)一羽、1992.10.6(大砂利)一羽、1998.10.8(入浜)一羽、の記録がある。

                   (資料提供 熊谷 美登/写真撮影 熊谷 美登)