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アオバズク
(フクロウ科)

アオバズク (フクロウ科)

 アオバズクは、夜行性のフクロウの仲間です。青葉の時期に渡ってくる木莵(ずく)なのでアオバズクと名付けられています。全長29cmとハトぐらいの大きさで、全身に黒褐色をしていて、目は金色をしています。鳴き声は「ホッホー、ホッホー」と2声つづけてくり返し鳴くのですぐにわかります。以前からこの声を聞いてフクロウが鳴いているという話をよく聞きますが、これは間違いで、フクロウは全長50cmと大型で、鳴き声は太く低い声で「ゴロスケホッホー」と鳴き、アオバズクとは区別できます。
 アオバズクは、日本全国の低地の森から山地にかけての落葉広葉樹林や針葉樹林に渡ってきますが、市街地の神社の森など大木のあるところにも渡ってきます。
 宮島にも毎年渡ってきて営巣しているので鳴き声がよく聞かれます。営巣は大木の樹洞にしますが、大元公園にはもう何年も続けて営巣しています。卵は普通5個ぐらい産卵しますが、営巣場所が高木の樹洞内にあるため確認することができません。しかし毎年、7月下旬にはヒナが巣立ちするので、ヒナの数はわかります。宮島では普通より少なく、2〜4羽しか巣立っていません。
 これはヒナに与える餌(えさ)の量に関係しているのかもしれません。餌は、巣立ちからヒナに与えているのを見ると、ガの成虫やセミ、甲虫など昆虫が主で、夜の猛禽らしくない食性で、小鳥やヘビなどを補食しているのは見られません。この昆虫は夜間、街燈や照明燈に集まってくる習性があり、これを補食するためアオバズクも大鳥居の照明燈にくるのが見られます。


夏鳥として渡来、繁殖もしている、5月に入ると鳴き始める、大元のクスに1981年から毎年営巣していたが、2001年巣の穴の枝が切り落とされ営巣が終わる。1991年から西松原のマツに営巣開始、現在(2002年)まで繁殖に成功している。

(資料提供 熊谷 美登/写真撮影 熊谷 美登)