前ページへ                                ミヤジマトンボの保護推進活動へ

2005年度におけるミヤジマトンボの保護活動
ミヤジマトンボは、宮島でも限られた環境でしか生息して居らず、ちょっとした環境変化に対しても生きていくことが出来ない。そんな中、昨年の台風18号による被害は多大であった。特に宮島の南側は、強波に直撃され海水と砂が押し寄せられミヤジマトンボにとっては、壊滅的な打撃を受けた。そんな中、かろうじて1〜2匹の個体が生息確認されているだけであり、常に生息場所の環境保護に努めなければならない。ミヤジマトンボを保護していくためにも、環境省、広島県、宮島町や虫の会の愛好家及び各種ボランチィア活動の皆さんからの協力なくしては、今となっては生き延びるのは、難しくなりつつある。
              ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会の設置          
2005.6.25にミヤジマトンボを今後どのように保護して存続していくかの会議が行われた。
当日は、それぞれの意見とこれからの保護対策の案件がだされ、環境保護の重要性や密猟者への対策など色々と検討された。今後、これを機会に定期的に委員会として存続していくこととなった。
2005年8月12日ミヤジマトンボを関係各所より実態調査及び個体数の確認に参加

参加者  日本蜻蛉学会(水田國康、鍵本文吾)、宮島町教育委員会(佃 雅文)、広島県(菅原基晴、有馬博之)、広島市森林公園昆虫館(坂本 充)、環境省(高木丈子)、宮島自然植物実験所(向井 誠二)
宮島自然植物実験所においても保護活動に協力(ミヤジマトンボ保護推進委員として協力)

 昨年から,ミヤジマトンボを高知県「トンボと自然を考える会」(高知県中村市トンボ博物館)及び大阪の横田 裕 氏に協力を得てミヤジマトンボの人口産卵羽化してもらった幼虫の放流を3回に分けて行った。
  1回目:
425日に宮島自然植物実験所の学生及び職員とで現地にて7匹放流した。
  2回目:5月17日
に宮島自然植物実験所の職員2名により10匹を現地に放流した。
    3回目:6月10日に宮島自然植物実験所の職員2名により12匹を現地に放流した。

ミヤジマトンボの現地放流状況
ミヤジマトンボ生息場所での環境保護活動
2005年8月4日には、ミヤジマトンボの生息場所である現地が、昨年の台風18号での被害で環境が壊滅的状況になったいた。
それを、復旧すべく、水路の拡幅工事及びゴミ並びにヒトモトススキ群落の一部撤去を行った。
当日は、環境省宮島パークボランティア3名(佐藤氏・池下氏・古川氏)、実験所職員 向井誠二、日本蜻蛉学会 鍵本文吾氏の協力を得て水路の確保が出来た。
作業の状況及び整備後の状況