前ページへ

ヒコビアミニレタ− No. 351 (2009年2月21日)
 2009年2月15日の第476回植物観察会は廿日市市宮島町の広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所の観察路で行われた.大元公園休憩所に10時集合,参加者48名.午前中晴れたが夕方から曇り.日中は気温が14度を超え,2月にしては暖かい一日であった.コースの説明の後,観察路沿いでヤマモモやヤマモガシ,シロダモ,イヌガシ,ヒメイタビ,ヒメハシゴシダなど宮島を代表する植物を観察して多々良に向かう.多々良でシリブカガシやトサムラサキを観察して実験所に向かう.昼過ぎに実験所に到着後すぐに昼食.昼食の後,本館前で集合写真を撮影.撮影したすぐそばで松村氏がマツバランを確認.館内で植物標本の作製方法や管理に関して解説.明治期の遺構である室浜砲台跡を見学の後,園内を散策し,ジャケツイバラやウバメガシ,ハマゴウなどの植物を観察した.豊原先生からウバメガシについて解説があり,宮島の中でのウバメガシの分布は実験所のある室浜周辺に限られ,葉の裏に毛の少ない普通のウバメガシと毛の多いケウバメガシの両者が混在するため,宮島以外から持ち込まれた可能性があるとのこと.4時頃実験所で解散した.                                             (H. Tsubota記)

補足.2月末に,宮島自然植物実験所編集の「宮島の植物と自然」の改訂版が出版されました.今回の観察会のルートを解説した内容の冊子で,掲載種数も増えています.この版は,宮島観光協会のご協力で有償で配布もしております.お問い合わせは,宮島観光協会(宮島港フェリーターミナル内,0829-44-2011)まで.