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ヒコビアミニレターNo.345(2008年9月1日)
 2008年8月17日の第470回植物観察会は、三原市大和町白竜湖周辺と東広島市河内町野呂の湿原(490 m)で行われた。白竜湖スポーツ村公園ドーム駐車場に10:00集合、参加者35名。現地案内の井長が椋梨ダムの建設経過と野呂の湿原について説明、湖畔に設けられた「植物の小道」を歩く。水辺に下る観察路が藪になっていたので堤上を歩く。ヤブガラシに寄生したアメリカネナシカズラが花をつけている。浅い湿地にはカンガレイが大きな群落を作り、ミソハギの赤い花が目立つ。アカマツ・コナラ林には、クリ、コシアブラ、ウラジロノキ、カキ、イヌシデ、ヤブツバキ、ヒサカキがある。ウリカエデ、エゴノキ、タカノツメに果実、リョウブ、ヌルデに花。草本ではミズタマソウが見頃、ヤワラシダ、シケシダ、イワヒメワラビが林床に、コタニワタリが渓流の石垣上に1株、ノギラン、ナガバタツツボスミレは果実、日なたには帰化植物のメリケンムグラが咲く。車道沿いの林縁にはバイカイカリソウ、コバノガマズミ、ヤマコウバシ、コツクバネ、コウヤボウキ、クマヤナギ、アテツマンサク等。ヒノキ林下にミヤコザサがある。午後は野呂に移動して、水田跡のオオミズゴケ湿原へ、キセルアザミ、サワシロギク、サワヒヨドリ、サワギキョウ、ヒメシロネ、ムカゴニンジン、アギナシ、ヤマトミクリ、コマツカサススキ、コガマ等が開花、周辺部にはウメモドキ、サクラバハンノキがあった。(H.Taoda記)