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 ヒコビアミニレターNo.328 2007年3月31日
2007年3月18日の第453回植物観察会は広島市北区の福王寺山(496m)で行われた。山麓の区民文化センター前に10時集合、参加者47名。福王寺口のバス停から続く不動坂参道に入り、住宅地を抜けると、アカマツ枯損跡地のヒノキ植林地。かなり大きなネズミサシがある。ヒサカキが花盛り。性転換の話から花の雌雄性を調べる。雌花をつける株は少ないようだ。標高約250mで自動車道を横切ると尾根道になる。西側はソヨゴの多いアカマツ林、アセビが少し咲いている。東側のヒノキ林中に、落雷で幹が割れたヒノキの大木があり、威力に感心。標高400mあたりからスダジイやアカガシも見られるようになる。標高450m付近の古刹福王寺周辺は県自然環境保全地域。空中湿度が高く、樹幹や岩上にセッコクが見られる。境内にはホンシャクナゲの植栽が多い。帰路は大師坂を下る。道をおおうヤブツバキの花が見頃、ウラジロノキの大木が数本あり落葉中に赤い果実が散在していた。クロキ、ミヤマシキミが咲き始め、ナワシログミの果実は堅い状態であった。(H.Taoda 記)