前ページへ

ヒコビアミニレタ− No. 319  2006年6月14日

 2006年6月11日の第444回植物観察会は安芸太田市筒賀の竜頭峡において行われた。竜頭峡駐車場(渓谷中間の駐車場)に10時集合。参加者54名。ここにはクリ−ンアドベンチャがあり、名前を当てる札がついており、楽しい。ただ一つ、ウスゲクロモジにオオバクロモジの名が付いており、訂正すべきである。ここではコウヤミズキ、ツゲ、ヤマグルマ等が崖に生育している。アサガラの花は終わり、オオバアサガラの花が満開。サワグルミの果実が長く伸びて美しい。トチノキは蕾である。午前中は滝までの往復でのんびり歩いた。ベニドウダン、シャクナゲの花はもう終わっていたが、セッコクの花を遠望出来た。コハクウンボクを1本確認。コバノタツナミソウと思っていたが、花を調べてみると花冠の下唇に紫点がないのでデワノタツナミソウである事が分かった。小駐車場まで引き返して昼食。イイギリの花が満開である。午後は峡谷上部の岩山に登り、ヒノキとアカマツの天然林を観察した。特にヒノキ天然林は中国地方では最大規模のものである。ヤマツツジの赤花が目立つ。ヒノキに半寄生するツクバネが沢山見られた。滝の上ではシャクナゲの花が満開であった。土砂崩れの跡に来ると、そこだけアサダが生育していて、アサダの所だけが崩壊していた。(Toyohara記)