「植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter512」の版間の差分
3行目: | 3行目: | ||
昨年(2019年)10月23日に猿鳴峡の中心部,ベンチの置いてある所で,簡単な植生の記録をしたので紹介したい.車道と渓谷の間で,細長い5×30 mのスタンドを設定,方位W,傾斜20~60°,海抜290 m.[[モミ]]の巨樹があり,狭いが自然度の高い植生,地質は石灰岩ではないが不明. | 昨年(2019年)10月23日に猿鳴峡の中心部,ベンチの置いてある所で,簡単な植生の記録をしたので紹介したい.車道と渓谷の間で,細長い5×30 mのスタンドを設定,方位W,傾斜20~60°,海抜290 m.[[モミ]]の巨樹があり,狭いが自然度の高い植生,地質は石灰岩ではないが不明. | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
+ | 高木層I. 樹高30 m, 胸高直径80 cm, 植被率100%, 優占種[[モミ]] | ||
− | + | 亜高木層II. 5 m, 3 cm, 50%, [[アラカシ]] | |
+ | 低木層III. 1 m, 1 cm, 50%, [[ハナイカダ]] | ||
− | + | 草本層IV. 20 cm, 30%, [[ミヤマヨメナ]] | |
− | + | I. [[モミ]]5.2,[[イヌシデ]]・[[ヤマザクラ]][以上1.2],[[シノブ]]+・2(モミ着生) | |
+ | II. [[アラカシ]]1.2,[[ヤブムラサキ]]・[[オオバアサガラ]]・[[イロハモミジ]](植栽?)[以上1.1] | ||
− | |||
− | |||
− | |||
III. [[ハナイカダ]]1.2,[[エゴノキ]]・[[ヤブツバキ]]・[[モミ]]・[[マルバアオダモ]]・[[ウリカエデ]][以上+・2],[[ハンショウヅル]]+ | III. [[ハナイカダ]]1.2,[[エゴノキ]]・[[ヤブツバキ]]・[[モミ]]・[[マルバアオダモ]]・[[ウリカエデ]][以上+・2],[[ハンショウヅル]]+ | ||
+ | |||
IV. [[ミヤマヨメナ]]1.2,[[イナカギク]]・[[フジ]]・[[マルバマンネングサ]]・[[テイカカズラ]]・[[オオバイカイカリソウ]]・[[ミゾシダ]]・[[コアカソ]]・[[キジョラン]]・[[トウゲシバ]]・[[オオバノイノモトソウ]]・[[ウメガサソウ]]・[[モミ]](芽生え)・[[ミヤマシキミ]][以上+・2] | IV. [[ミヤマヨメナ]]1.2,[[イナカギク]]・[[フジ]]・[[マルバマンネングサ]]・[[テイカカズラ]]・[[オオバイカイカリソウ]]・[[ミゾシダ]]・[[コアカソ]]・[[キジョラン]]・[[トウゲシバ]]・[[オオバノイノモトソウ]]・[[ウメガサソウ]]・[[モミ]](芽生え)・[[ミヤマシキミ]][以上+・2] | ||
<div style="text-align:right">(T. Seki 記)</div> | <div style="text-align:right">(T. Seki 記)</div> |
2020年6月12日 (金) 13:54時点における版
ヒコビアミニレター No. 512(2020年5月26日)
2020年5月17日に予定されていた第635回植物観察会は,4月に引き続き新型コロナウイルスの影響で中止した.今回は,福山市山野町の猿鳴峡(えんめいきょう)での開催を計画していた.猿鳴峡は福山市の北にあり,山野峡(竜頭滝)とともに「山野峡県立自然公園」に指定されている.猿鳴峡は小田川が準平原面である吉備高原[標高500~600 m]を侵食した,深さ150~300 mの幼年期のV字谷である.一帯の地質は複雑で,二畳紀の粘板岩・石灰岩・緑色岩,三畳紀の礫岩・砂岩・泥岩,白亜紀の高田流紋岩などで構成されている.植物相や植生は石灰岩地域が興味深いが,急峻な岩峰で容易に近づけない. 昨年(2019年)10月23日に猿鳴峡の中心部,ベンチの置いてある所で,簡単な植生の記録をしたので紹介したい.車道と渓谷の間で,細長い5×30 mのスタンドを設定,方位W,傾斜20~60°,海抜290 m.モミの巨樹があり,狭いが自然度の高い植生,地質は石灰岩ではないが不明.
高木層I. 樹高30 m, 胸高直径80 cm, 植被率100%, 優占種モミ
亜高木層II. 5 m, 3 cm, 50%, アラカシ
低木層III. 1 m, 1 cm, 50%, ハナイカダ
草本層IV. 20 cm, 30%, ミヤマヨメナ
I. モミ5.2,イヌシデ・ヤマザクラ[以上1.2],シノブ+・2(モミ着生)
II. アラカシ1.2,ヤブムラサキ・オオバアサガラ・イロハモミジ(植栽?)[以上1.1]
III. ハナイカダ1.2,エゴノキ・ヤブツバキ・モミ・マルバアオダモ・ウリカエデ[以上+・2],ハンショウヅル+
IV. ミヤマヨメナ1.2,イナカギク・フジ・マルバマンネングサ・テイカカズラ・オオバイカイカリソウ・ミゾシダ・コアカソ・キジョラン・トウゲシバ・オオバノイノモトソウ・ウメガサソウ・モミ(芽生え)・ミヤマシキミ[以上+・2]
デジタル自然史博物館 / 広島大学 / 宮島自然植物実験所 / 植物観察会のトップ / 過去のヒコビアミニレター / 古いNews | 植物 にもどる